2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

息子が部屋の中で荒れている

<質問> >息子が今日も部屋で荒れています。壁やドアを蹴飛ばしたり、机を叩いたりしています。家族が居ると息子は部屋から出てきません。どうしたら良いでしょうか? <回答> 部屋の中で荒れると言うことは、部屋の中でとても辛いという意味です。辛さの…

回避系の条件反射の消失 追加

回避系の条件反射の学習、例えば教師から体罰を受けて、その教師が恐怖刺激になったばあいも、fecosの学習、恐怖刺激がある学校に行き続けた結果学校に反応をするトラウマ=fecos、回避系の条件反射の汎化も、どちらも回避系の条件反射です。条件反射は情動…

回避系の条件反射の消失

いじめPTSDの場合も、投薬せずにじっと待って、症状が無くなるのを待つのでしょうか との質問を受けました。 いじめPTSDという言葉を普段私が使わないので、その意味の理解を場合分けしてみます。 虐めPTSDを虐めを受けて学校に行けなくなったという…

<質問> この社会に向かって挑戦している時と言うのは再登校を始めた時という事でしょうか?その時に不登校になった時と同じ症状を出すこともあると言う解釈で良いのでしょうか? <回答> 不登校引きこもりの子供が元気になってくると、同じネットゲームで…

父親を拒否する理由

コメントの質問 学校にいける様になると父親の拒否は和らぐのでしょうか?それとも父親へ対する拒否が和らがないと学校へ復帰する事はできないのでしょうか? という質問への答えです。もちろん実験が出来ませんが、子供達の観察からの答えです。 多くの問題…

コメントからのお答え 続き

>fecorを学習する前に対処出来たら良いですがfecorを学習する前とはどんな様子の時でしょうか? 1)子供が学校に行かなくなったとき、子供を学校に行かせようとしないで、安心して学校を休ませる必要があります。 既にfecorがある場合にはそのまま不登校に…

不登校を防ぐには

fecorを学習する前に対処出来たら良いですがfecorを学習する前とはどんな様子の時でしょうか?教えて頂けたら幸いです。 というコメントを頂きました。 fecor(条件刺激)を学習するとは、fecos(条件反射)を学習することと同じ意味です。 fecosは回避系の…

基本に戻って 9PTSD

体罰という恐怖刺激と体罰をした教師が同時に存在しますから、体罰を受けた子供だけが、教師が恐怖刺激になります。然しその教師から体罰を受けていない子供や親たちはには、今まで通りの教師で恐怖の教師とは考えません。しかしその教師が体罰をしたと言う事…

基本に戻って 8不登校

条件刺激の汎化について、不登校との関係を繰り返しておきます。 回避系の条件反射とは恐怖刺激と無関刺激が同時に存在すると無関刺激が恐怖刺激になるという神経生理学的な事実です。恐怖刺激と無関刺激が同時に経験した人だけが、無関刺激が恐怖刺激になり…

基本に戻って 7条件刺激の汎化

回避系の条件反射を私たちは無意識に利用していることを申し上げました。ここで 条件反射の汎化 に注目して頂きたいと思います。動物実験なら動物に痛みと同時に音を聞かせると、動物がその音を聞いただけで、痛みを受けたときと同じような反応を起こすのを…

反抗期

多くの方は子供の反抗期があると考えていらっしゃいます。子どもの成長の過程で、多かれ少なかれ、必ず反抗期があると考えている人が多いです。反抗期が思春期に見られるので性ホルモンの関係で反抗期が生じると考えている人も居ます。性ホルモンの変化なら、…

古本に戻って 6

回避系の条件反射は、日常生活に大きな影響を与えます。 例えば刑法は、刑法に反する行動をすると罰を与えます。犯罪を犯すと刑罰を与えられます。犯した犯罪は犯人にとって無関刺激だったのです。犯罪を犯すことで刑罰を受けて、その犯罪が嫌悪刺激になりま…

不登校からアルバイト 3最終回

アルバイト先で使用者や仲間が息子の辛い心を癒やすような対応で働かせてくれたなら、息子は働き続けられました。それでも働いてお金を得られるという喜びが、働くことで反応をして息子を辛くしていたfecosが生じる辛さに勝るにはなかなか難しいはずです。ま…

心の基本に戻って 5

意識行動、習慣行動以外の行動や反応は若干の例外を除いて、全てその動物の持って生まれた能力です。本能と表現できます。あまりにも当たり前ですから、私たちは意識することはありません。また、本能を具体的に証明することは出来ません。経験からの積み重…

不登校からアルバイト 2

きっとお母様は、息子がだめな人間になって、辛い仕事を辞めて、怠惰な生活をしていると考えていらっしゃると思います。ですから息子を矯正して社会に通じる大人にする必要があると考えていらっしゃると思います。 息子はfecosが反応する辛さに耐えてアルバ…

基本に戻って 4

心には意識の心習慣の心情動の心の三つがあります。しかし私たちは意識から、知識から、考えますから、意識の心は分かりますが、習慣の心と情動の心に気づくことはありません。この習慣の心と情動の心とは、その人の性格や感情として意識の心では理解して考え…

不登校からアルバイト

<質問> 現在17歳の息子です。中学3年生の夏休みから学校に行こうとしなくなりました。学校に行かなくても家ではとても元気で夜になると町に出て同級生と遊んでいました。これでは息子の将来に好ましくないと考え、半年前からコンビニでのアルバイトをさ…

不登校学会報告

登校学会検討会を行いました。その中の注目すべき症例報告をします。 その中で小学3年生で不登校になり、現在小学6年生の長女の不登校の原因が分からない。2歳下の弟の不登校の原因は担任の強圧的な授業、教室運営から傷ついて不登校になったといった人が…

基本に戻って 3

心=脳の機能は外から見ても分かりません。他人の心は、その人が発する言葉、行動、表情、症状から知ることが出来ます。現在は、f-MRIという方法で、のうのきのうをしることができるようになってきていますから、ある程度までこの手段で心を知ることが出来る…

16歳の娘

<質問> 不登校引きこもりの16歳の娘です。 現在娘は外へ出るのに恐怖心があります。小学時代から仲良しの友達数名にテーマパークに誘われました。そこでその友達と楽しい時を過ごした場所です。娘は参加したいというので、外に出る良い機会だと思い参加…

心の基本に戻って 2

前回は接近系、回避系という考え方が情動をよく説明していることを申し上げました。大脳新皮質では、動物では習慣行動に接近系と回避系の行動が見られますが、その様な分類は意味が殆どなく、その様な習慣行動を学習してきているという事実から考えれば良い…

心の基本に戻って 1

動物の脳内に微小電極を突っ込んで電気刺激してみると、接近行動を示す部分と、回避行動を示す部分と、全く反応を示さない部分があります。この電気刺激を人間で行うことは出来ません。人間の子どもの行動を観察すると、何かを得ようとする行動と、何かから逃…

問題行動かテストか 2

次男に向かった暴力の解決法は、暴力そのものを解決しようとすると暴力がひどくなったり、長男の心の状態が悪くなり、長男の問題の解決が大変に難しくなります。長男が辛くなっている原因を見つけて、それを解決するしか方法がありません。しかしそれができ…

問題行動かテストか 1

<質問> 不登校引きこもりの長男が、何かにつけて次男を虐めていました。二人で仲良くゲームを楽しむこともあるのですが、多くの場合長男が次男を追いかけて次男に暴力などをして居ます。その様なとき次男は母親の元に逃げていきます。母親は長男の暴力を止…

ある母親からの質問 5最終回

うがった見方ですが、今まで母親はお嬢さんを子どもとしてみていた。それを決して嫌がっていたのではないのですが、今回一人の大人として難問に挑戦してみたのではないかと思います。一人の大人として難問に向き合い、一人で解決して、自分なりに自分に納得…

ある母親からの質問 4

お嬢さんがネット上のトラブルを文章にした物をゴミ箱に捨てたことについて、お嬢さんにどの様な意図があったのかを考えて見ます。 1.書いたことで納得できて、その後のことを考えずにぽいとゴミ箱に捨ててしまった場合です。その可能性は十分にあります。…

ある母親からの質問 3

お嬢さんがトラブルを解決できたことをなぜ母親に言葉で伝えなかったのかの問題を考えてみます。母親とお嬢さんとの間に信頼関係があり、言葉で結果を伝えることは全く問題ないはずです。お嬢さんはネットでトラブルに巻き込まれていることも母親に伝えなか…

ある母親からの質問 2続き

もう一つは、ネット上の口論で責められて、とても辛い思いをしている事への対応です。お嬢さんはネットで責められていて辛い状態にありました。けれどそのことを母親に伝えなかったのですから、母親は知りようがないです。お嬢さんが不登校で辛い状態からこ…

ある母親からの質問 2

<質問> それから一週間経ちました。娘は部屋に引きこもりっぱなしです。今日の朝、部屋のゴミ箱の中のゴミを捨てようとすると、手紙のような物がありました。不思議に思って広げてみると、そこにネット上の人に当てた手紙のような文章が書かれていました。…

ある母親からの質問 1

<質問> このコロナ騒動で28歳の娘がアルバイトをしていたクリーニング店が閉鎖してしまい、娘の仕事が無くなりました。暫くアルバイト先を探していましたが、あるコンビニの夜間の仕事をが見つかり、先月から働き始めました。仕事は結構忙しそうで、帰っ…