鬼畜夫婦 5

この鬼畜夫婦の父親外面は、結構良い大人を演じていたと思います。然しどこかおかしいところがある大人だったと思われます。このこと自体は特別なことではありません。

この父親は幼いときとても辛い思いをして育ったはずです。子供の頃、自分のある性格から両親に、主として父親から強く責められて、死ぬほど辛い思いをいたはずです。そのある性格とは何か分かりませんし、当人も気づいていないはずです。その経験を繰り返した結果、そのある性格を認知(意識はしていない)しただけで当時の辛い思いがよみがえるのです。その意味でそのある性格を条件刺激とする回避系の条件反射を学習してしまった=トラウマを持った状態です。

家の外ではトラウマが反応をしても、意識的にその反応を可能な限り小さくします。ですから、どこかおかしい大人としか周囲の人は感じません。然し家に帰るとトラウマの反応を意識的に押さえることをしません。トラウマが反応をするとそのトラウマを反応させる物にもろに回避行動、攻撃、問題行動をしてしまいます。

此はトラウマを持った大人が全てこのようにするのではありません。多くの大人は家の中でトラウマが反応をしても、理性的にその反応を調節しようとします。しかしこの鬼畜夫婦の父親はそれをしなかったようです。この父親はこのトラウマが反応をするのを調節する練習=感情の調節の練習をしてきていないという可能性があります。また、感情の調節が出来ないほどトラウマの反応が強かったという意味もある可能性があります。