仲良し5人組 最終回

>両親はAに謝る必要があります。
両親もAがしたと信じているようですから、両親がAに謝ることはないでしょう。それどころか、なぜAがその様なことをしたのかと、Aを責めたと思います。其れではAは一番信頼して欲しい両親から誤解されたばかりでなく、責められて、死ぬ思いだったと思います。その様な両親を拒否して、Aは両親への不信感と、自分の部屋で自分の不幸を悲しんでいたのでしょう。きっとAの心を代弁してくれる人は出てこないと思います。Aは自分の部屋に引きこもって、食事もろくにしないで過ごすのではないかと思います。

ここでもう一点問題点があります。A以外の人は全てAがしたとして動いています。Bすらこの状態になった頃には、記憶のどこかに自分がしたことがほんの僅か残っているでしょうが、意識的にはAがしたことに完全になっていて、それに基づいて自然に行動をします。自分がしたことをみじんも示しません。

Bの取り巻きも、Bがしたという記憶はBより強く残っていますが、Bとの関係で其れを言葉にする事はありません。時間の経過の中でやはり意識ではAがしたということになってしまいます。其れを疑わなくなってしまいます。

>Aからの信頼を取り戻す必要があります。
Aがこれをしたと両親が信じている限り、Aと両親との間の信頼関係は回復しません。時間の経過とともにAはこの事件のことを忘れるでしょうが、両親への不信感だけは変わらずに続きます。両親もAがやったのではないという客観的な証拠がでてくるか、Aをサポートする強力な助っ人(例えば私のような)が出てこない限り、Aがしたと信じ続けていくと思います。

Aは学校に行かない成長をする必要があります。然しきっとこの両親は其れを認めないと思います。Aを学校に行かせる対応をして、Aを苦しめ続ける可能性が高いと思います。つまりAの両親がAの心に沿った対応が出来るまで、Aを心が元気な大人にして社会に送り出すことが出来ないという意味です。

ある時間がたつと、両親はこの事件の解決(Aは無実だと言う事)をする必要はありません。Aを含めてすべての人はこの事件について忘れています。Aもこの事件を忘れているでしょうし、思い出すことで辛い再経験になるからです。大切なことは学校を忘れさせてあげること、両親がAとの間に信頼関係を取り戻すことです。しかしこれはAの両親にとって難しいことではないかと思います。