大人の引きこもり 2

$1 大人年齢の自己否定

子ども年齢の引きこもりの要因は、引きこもる子どもが持つ、学校に反応して子どもを辛くする 「トラウマ=fecorの存在」 です。家の外に学校に関する物(登校刺激と表現します)があるから、それを見たり意識することトラウマ=fecorが反応して、子どもは辛くなり、その場から家の中に逃げこんでしまいます。ですから子ども年齢の引きこもりは、家の外に登校刺激が無いと家の外に出て行きます。家の中に引きこもりません。ただし、周囲の人が家の外に登校刺激が無いと思っても、子ども自身が登校刺激として感じる物があることは良くあります。

大人年齢の引きこもりは、 「その人が否定されることでとても辛くなる」 場合です。多くの人は少しぐらい否定されても腹が立つぐらいですが、大人の引きこもりは些細な否定に対してもとても強く反応(相乗効果)をして辛くなり、荒れたり問題行動をするようになります。それ故にこの反応の仕方も、否定、その結果の自己否定に反応をするトラウマ=fecorと表現して良いと思います。

当然子ども年齢の引きこもりと大人年齢の引きこもりとの間には移行期(高年齢の子ども)に相当する時期がある場合もあります。子ども年齢で引きこもりでも、年長の子どもの引きこもりになると、登校刺激と自己否定の要素の両方で子供が苦しんでいること可能性を考える必要があります。