大人の引きこもり 7

$4 不登校引きこもりの子供から大人の引きこもりへ
不登校で引きこもりを続けていた子どもがそのまま大人年齢になった場合の引きこもりを考えると、その対応がわかりやすいです。不登校の子どもは登校刺激を避けるために引きこもっていましたが、その引きこもりを続けることで、引きこもっている自分を許せなくて自己否定を始めます。

不登校の頃は登校刺激を意識しないために引きこもり享楽的な遊びに没頭しますが、この引きこもりを許されなかった不登校の子どもは、年齢が進むに従って引きこもっている自分、学校に行っていない自分を意識すると、「このような自分ではだめだ、生きている意味がない」という様な感じ方を始めます。此が自己否定の状態ですし、時間の経過とともに、この自己否定を強めていきます。自己否定を生じると、突然体中に辛い症状を出すようになります。それ故に、自己否定に反応をしてその人を死ぬほど辛くするトラウマ=fecorと考えられます。

就学年齢を終えた引きこもりの子どもや大人に残っているのは、この自己否定です。この状態で大人年齢になっても、この自己否定を避けるために、引きこもりの大人は享楽的な遊びに没頭せざるを得ません。それを否定されて、引き籠もりを止めさせられる対応を受けると、その人のあり方を否定されたと反応をして、その結果自己否定を起こして、程度はいろいろでしょうが、回避行動を始めます。