回避系の条件反射の消失 追加

回避系の条件反射の学習、例えば教師から体罰を受けて、その教師が恐怖刺激になったばあいも、fecosの学習、恐怖刺激がある学校に行き続けた結果学校に反応をするトラウマ=fecos、回避系の条件反射の汎化も、どちらも回避系の条件反射です。条件反射は情動記憶ですから、その記憶が誘発されない限り、つまりそれらによって心が辛くならない限り、その記憶は段々弱まっていきます。但し時間がかかります。

接近系の生活をしていると、つまり日々の生活が楽しいと、但し楽しいと言うことは他人から見て楽しいのではなくて、当人が楽しんでいる、当人の接近系が働いているなら、その接近系の生活の楽しさ接近系と回避系の条件反射の辛さとが相殺されて、楽しさの方が大きければ回避系の条件反射の辛さは表現されませんし、その回避系の条件反射が強化されてしまうことはなさそうです。この状態で時間の経過を待つことで、回避系の条件反射は時間とともに減弱していきます。回避系の条件反射が減弱すると、接近系の生活の楽しさがより元来の楽しさに戻っていき、接近系が大きくなっていき、回避系の条件反射の消失を待ちやすくなります。回避系の条件反射が見かけ上なくなったように思えるようになります。

接近系の生活をしていると、つまり日々の生活が楽しいなら、その楽しさと回避系の条件反射の辛さとが相殺されます。相殺されてもまだ辛さの方が強くても、元来の回避系の条件反射の辛さより遙かに減弱された辛さになっています。子供の場合、日々の生活自体が、本能的にわき上がる心のエネルギー=接近系がありますから、絶えず接近系の生活をしていると考えて良いです。

その日々の生活で生じる接近系にそれ以外のゲームをするなどの接近系があると、その楽しさは回避系の条件反射の辛さより大きくなってしまいます。その接近系がなくても、日々の生活から生じる心のエネルギーで回避系の条件反射から生じる辛さは相殺されています。親の方から回避系の条件刺激を敢えて与えなければ、子供の回避系の条件反射は、大人と違って消失しやすいです。只待っているだけ、時間の経過だけで回避系の条件反射の消失を生じる可能性が高くなります。