基本に戻って 15最終回

fecorを敢えて他の恐怖の条件反射と区別する理由は、fecosが他の人では何でもない物か、楽しい物で有り、当人がそのfecosで辛くなることを、当人も他の人も考えることも出来ない場合です。それは当人がfecosから逃げないで、晒され続けてしまいます。他の人も当人が苦しむと考えないのでfecosを取り除こうとしませんし、場合によっては当人のためだと考えてfecosを与え続けてしまう場合もあります。そのために当人は回避系の症状の最悪な症状、精神症状を出してしまいます。当人が精神症状を出しても、当人を含めて他の人もfecosがあるとは気づかないで、当人が病気だから精神症状を出していると考えます。医療もfecosの存在を知りませんから、精神症状は精神疾患と考えて、薬による治療を始めてしまいます。

fecosとして私が気づく物は、小中学生までの年齢では登校刺激が主たる物です。中学生から高校生、大学生にかけては登校刺激と否定とそれによる自己否定が中心になります。この年代では就労刺激は登校刺激のように機能をします。その理由は分かりません。大人年齢になると登校刺激は機能をしなくなりますが、否定とそれによる自己否定がfecosになります。精神疾患で医療にかかっている人について、その気で探してもなかなか自己否定に気づく事はできません。しかし何かで否定されると精神症状が悪化することから、自己否定がfecosになっていることが分かります。

精神症状を出している人は気づかないけれど自己否定で辛くなって症状を出しています。医療は症状にのみ注目して治療を開始しますが、精神症状を出している人の心の中では既に自己否定を生じている状態です。そこで親から他人から医療に掛けさせられたなら、自己否定をしている当人がそれらの人から否定されていると反応をします。無意識ですが、周囲の人から否定されていると反応をすると、症状を出している自分を否定するようになります。自己否定を強化してしまいます。精神症状を強めてしまい、回復を遅らせます。例え投薬により精神症状が軽減しても、潜在意識で自己否定を強めて、精神症状がいつまでも続くことになります。

精神症状を出している人が自分から現在の医療(fecosを知らない)にかかるという場合でも、当人が医療にかかると動き出す(これは一見意思のように見えますが、意思ではなくて、回避行動です)場合でも、自分が精神症状を出して辛いと言うことを否定しているから、否定してどうにかしたいと(これを実際にその様に思う人も居れば、そうしなくてはならないと無意識に動く場合もあります。その様に思ったとしても回避系の判断ですから、回避行動であり、回避行動を言葉にしただけで、意思ではありません)いう回避行動なのです。自己否定を強めてしまいます。