父親が逮捕され から思う父親の役割

子どもと父親との関係について過去の心が辛い子ども達への経験を元に、父親はどうすれば良いかを少しだけ述べてみます。もちろん母親が存在しないときには以下の話しは成り立ちません。

心が辛い子どもは本能的に母親に守られようとします。叉、母親はその母性から、叉は本能的に、子供を守ろうとします。此は人間に限らずほ乳類なら全てその様です。そして母親にはそのための能力が母性として、本能として与えられているようです。きっと母性が機能をしなかったほ乳類は地上から消滅して(自然淘汰)いったのではないかと思われます。

つまり、心が辛い子供を守ることが出来るのは母親だけで有り、父親ですら心が辛い(心が元気な子どもでは異なることに注意してください)子どもでは、危険因子として反応をしているようです。もちろん心が辛い子どもが求めて居る物を父親が与えられたらその様なことはないのですが、父親が「子どもが求めて居る物は此だ」と判断した場合、それ自体が心が辛い子どもが求めて居る物と違っている可能性が極めて高いからです。父親からの思いで、発案で、心が辛い子どもに対応をしたとき、それが心が辛い子どもの心に沿っていることはない、かえって子どもはそれを拒否をするようです。

心が辛い子どもの父親に求める物は、私の経験からの話しですが、母親と子どもとの生活を陰でサポートする役です。歌舞伎などで見られる黒子の役目です。絶対に存在しなければならない役目ですが、絶対に表面に出てはいけない役目です。只黒子と違うところは、母親に対しては舞台裏で、経済的に、心理的に、支える役目があります。それは不登校問題では表面に出ませんが、とても大切な役割です。

父親が心の辛い子どもに直接関わらなくても、母親を操作して間接的に関わろうとする場合があります。それは母親をとても辛くして、母親の心を支えないばかりか、母親の母性からの母親の対応を阻害して、間接的に心が辛い子どもの問題解決を難しくします。