宿題、忘れ物のチェック

<質問>
子どもが忘れ物などをして、先生に怒られると学校に行くのが辛くなるのではないかと心配してしまいます。そのために、子どもが寝る前に宿題をしたかどうかのチェックをして、朝には忘れ物がないかもチェックをしています。

<回答>
心が元気な子どもなら、宿題を忘れて先生に叱られる、忘れ物をして先生に叱られるのは、良い経験だと思います。それにより先生に叱られないように自分で注意をするようになりますし、それで心の問題を生じません。但しそれも先生のしかり方に寄ります。子どもが納得できないしかり方を先生がするなら、それにより子どもは先生に恐怖刺激を学習してしまい、先生を回避したり、学校に行きづらくなります。

それでも心が元気な子どもなら、学校内でいろいろなことで楽しむことで、この先生からの辛さを解消することが出来て、先生に恐怖刺激を学習しても学校に行き続けられて、時間とともに先生への恐怖刺激が消失していきます。先生への恐怖刺激が消失しなくても、学校で得られる楽しさより弱いようなら、子どもはその後も学校に行き続けられます。

この関係は先生がどれだけひどく子どもを叱るかという事実と、子供が学校でどれだけ楽しく過ごせるかという事実との兼ね合いになります。学校で楽しく過ごせて得られる楽しさよりも強くなると、子供は学校に行き渋るようになります。その子どもの姿を五月雨登校と表現できます。

御母様はお子さんの訴えや学校での姿を素直に理解して、お子さんが学校に行きづらいようでしたら、学校を休ませて、先生からの恐怖刺激が薄まって、子どもの自然態から学校に行かれるようになるのを待ってあげてください。お子さんが辛い学校に行かせるより、お子さんの心を守ってあげてください。