再度、逃げ道

逃げ道について最近気づいたことを申し上げます。

こころが辛い子どもが何かをしようとしているとき、それをすることで心が元気になるのなら、それで良いのですが、それでかえってこころが辛くなる場合が多々あります。子どもが何かをしようとしているとき、それを止めることはそれをしようとしている子どもの否定になります。ただし、不登校の子供では学校と勉強に関する物は先回りをしてでもそれを止める必要があります。不登校の子供には学校に反応をして子どもを辛くするトラウマ=fecorがあるからです。

こころが辛い子どもが何かをしようとしているとき、母親だけはその何かをしようとしていることからの逃げ道を作ってあげる必要があります。こころが辛い子どもが何かをすることでかえってこころを辛くしないように、こころがより辛くなったときにすぐに逃げ出せるように、逃げ道をつくってあげる必要があります。

心が元気な子どもが何かをしようとしているとき、必ずしも逃げ道を作る必要がありません。その子どもが持って居る心のエネルギーから、その心のエネルギーを用いて、その辛さをその子どもなりに解消しようとするからです。その辛さを自分なりに解消できたとき、その時の経験がしっかりと身についた経験になります。学習になります。その時、自分で解消できないような大きな辛さを感じる場合、所謂心にダメージを受けてしまいます(現実は恐怖の条件刺激を辛くする相手に感じるようになる)。そのためにも、心が元気な子どもにも逃げ道があった方が良いと考えられます。つまり、心が辛い子どもでも、心が元気な子どもでも、逃げ道を作ってあげる方が、所謂心を痛めることは無くなります。

多くの大人は子どもに逃げ道を作ると、子どもは努力をしないで(挑戦をしないで)その逃げ道に最初から逃げてくると考えます。大人は知的行動をします。打算的な行動をしますから、最初から平気でその逃げ道に逃げてくる人が多いと思います。所が子どもの心は大人と異なります。子どもは成長を求め、喜びます。子どもが何かをしようとしているとき、逃げ道があってもすぐにその逃げ道に逃げてきません。子どもは子ども特有の本能から、それをしようと、挑戦しようとします。そして行き詰まって心が辛くなりそうになったとき辛くなったとき、安心して逃げ道に逃げてきます。それにより所謂心を痛めることはありません。そして心の元気を取り戻し伸ばしていったとき、再度挑戦しようとする傾向があります。

心が辛い事もが何かをしようとするとき、親は逃げ道を作ってあげる必要があります。心が元気な子どもが何かをしようとするとき、親は逃げ道を作っても作らなくても良いです。でも作っておいた方が、より確実にこどもが挑戦をすることを可能にします。子どもと大人と心が違うことことから、大人の考え方を子どもに当てはめることは出来ません。