ある母親の相談について解説 2

>なぜ長男が新聞の記事に気づいたことが分かったかというと、長男が食事をしながらぼそっと言った言葉です。
長男がぼそっと新聞の記事についての印象を言ったから、お母様は新聞が登校刺激になったことに気づくことができました。長男がこの言葉を言わなければ、新聞が登校刺激になっていたことにお母様は気づかなかったはずです。つまりお母様が気づかないもので、登校刺激になるものが身の回りにあるという意味です。

普段気づかないから身の回りに登校刺激がないという論理は成り立ちません。不登校の子供を持つ親は、特になかなか元気になってこない不登校の子供を持つ親は、身の回りに気づかないけれど登校刺激がある可能性を考えておく必要があります。子供の過去のものを処分した方が子供が元気になる可能性が高くなります。

>「今になって、学校に行かなくなって良かったと思っているけれど、一度制服を着て学校に行ってみたかった」と言ったのです。
長男の方が登校刺激を受けて、中学生のイメージを言葉にして言っただけでしょう。母親は反応をしないで聞き流す方が良いです。

>私は長男の言葉をはっきりと聞いたのですが、見ない、言わない、笑顔の対応法を貫くために、聞こえなかったことにして、聞きながしました。
それが正解です。

>すると長男は「母ちゃん、俺が学校に行っていないから、弟は学校でいろいろと言われているのだろうな」と言いました
これは長男が母親をテストしていました。母親が長男に学校に行く対応を話したら、テストに不合格でした。


>私はすぐに「**にも、学校に行くなと言って居るのに、行ってしまうのよ」と答えました。
二人ともに学校に行かさない対応をお母様をしてるが、それに対する二人のお子さんの受け止め方が違うという意味を母親は長男に言ったのです。

>すると長男は「**の自由だからな」と言いました。
>登校刺激が長男を苦しめたのでしょうか?
登校刺激という意味で、程度は軽いですが、長男を苦しめたと思います。ただそれではっきりとした回避行動を示していませんから、今後新聞を長男に見せない、気づかせないようにするだけで良いはずです。
テストに合格したと言う事になります。

このときの長男は学校を自分に関係ないものとして理解しようとしています。学校を自分に関係ないものとして理解することで、新聞から受けた登校刺激を回避しようとしています。弟が学校に行っていることを、自分とは関係ないことのように理解しようとしているという意味です。自分を正当化する努力をしたという意味です。その意味で、自分を正当化しなくてはならないほど、登校刺激を受けたという意味になります。母親が長男の正当化を認めたと長男が理解しています。

>それとも私をテストしたのでしょうか?
テストについての考え方を次回にします。

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