ある母親の相談の解説 4

「心が元気な」子どもの行動をテストと考える必要はないようです。親が持つ常識的な子育て、対応で子どもは十分に育っていきます。

「心が辛い」子どもの行動をテストと考える必要があるときとは
子どもが親を苦しめるような問題行動をしているときです。常識から言うなら、問題行動を止めさせるのでしょうが、それは「逆行動の法則」からかえって問題行動を津よけてしまいます。

テストに合格するには、子どもの辛い心に共感して、問題行動を放置する、叉は協力する必要があります。常識から言うなら、子どもの問題行動を放置していたら問題がますますエスカレートしていくし、将来も問題行動を続けてしまうと考えてしまいます。其れは問題行動をする大人についての話しです。

子どもと親、特に母親との関係では、この大人についての話しを当てはめると、母親と子どもとの間の信頼関係を失って、ますます子どもが問題行動をするようになります。逆行動の法則です。子どもの問題行動の解決法が無くなってしまいます。子どもと母親との関係では、逆行動の法則が成り立たないような対応を続けると、子どもの方から母親の思いに近づいてきます。それほど子どもは母親を信頼してるし、信頼しようとしています。母親を支えにして、成長をしようとしているのです。

その意味で「心が辛い」子どもの成長には子どもがテストを出来るそしてそのテストに正解をしてくれる母親、母親がいないときには代理母の存在が必要なのです。

別の見方をすると、子育ての中で、子どもの心が元気なのか、子どもの心が辛いのか、の判断でその対応方が真反対になる可能性があります。そして間違えていけないことは、世の中で子どもについていろいろと言われたり、研究されている子どもの対応方とは、心が元気な子どもについての話しなのです。今の時代、心が辛い子どもという概念が、子育ての中で全く配慮されていませんし、心が辛い子どもへの研究は殆どされていないという現実があります。