ある引きこもりの男の子の母親からの質問

ある母親からのメールです。不登校の子供を持つ母親にとって、とても参考になる内容です。

息子は小学6年生です。其れまではとても荒れていたのですが、母親の対応を変えたことから、昨年春に、自分の部屋でパソコンをするといいだし、今は自分の部屋でゲームで遊んでいます。息子の様子が気になって、息子の部屋に行くと嫌がるので母親が部屋を覗くことはありません。インターネット上で知り合った人達と掲示板やゲームで交流しているようです。
食事とテレビ以外はリビングに降りてきません。降りてきたときには、スキンシップしようとしますが、きもい!気持ち悪いと嫌がられます。かといって、時々私に近づいてきて、ベタベタしてきます。嫌がられてもスキンシップは試みた方がよいですか?
以前は課金などの要求が凄かったのですが、私の経済的な事から今はお小遣い制にしてもらい、お小遣い範囲で課金をしていて、要求がなくなりました。それだけで無く、パソコンのモーターが壊れても新しいのを買ってとも言わずに、扇風機でモーターの代用をしてまだ壊れたパソコンを使っています。
息子が部屋に籠ることが増えました。母親との接する時間は減り、このまま今の対応でいいのかどうか心配になってきます。
昔は夜中に起こされて食事を作ったりしてましたが、今は私が寝てるときづかってくれて?か起こされません。いい子を演じてないでしょうか?
接する時間もなく、昔より要求も減り、自分の意思を出す練習はできているのでしょうか?

>昨年春に、自分の部屋でパソコンをするといいだし、今は自分の部屋でゲームで遊んでいます。
これは良いですね。心のエネルギーがプラス二なっています。体は部屋に引きこもっていますが、心は既に引きこもりを止めて、ネット社会の中でいろいろな経験を重ねています。これが大切です。子の姿から、今に引きこもりを止めて家の外での活動と経験に繋がります。

>嫌がられてもスキンシップは試みた方がよいですか?
お子さんの立場から言うなら、今息子さんの方からスキンシップを逃げてしまうのか、その理由は御母様を試しています。御母様も経験があると思いますが、ご主人との恋人時代に、わざとご主人から逃げて、ご主人が追いかけてくるのを待っているような感じです。

>以前は課金などの要求が凄かったのですが、私の経済的な事から今はお小遣い制にしてもらい、お小遣い範囲で課金をしていて、要求がなくなりました。
本当にありがたいお子さんですね。

多くの場合、親が子どもの課金に限度額をもうけますが、其れがかえって限度額を超えた要求になって今します。子どもの方で親から否定されたと感じてしまい、その辛さからの回避行動で問題行動、つまり課金をもっと求めてしまうと言う形になることが多いです。

お子さんは親の限度を日常の生活の中で知っています。それでも課金という形で無理な要求を母親にしました。もちろん母親はこれを叶えることは不可能です。そこで母親の可能な範囲を分かるように、お小遣いという形で示しました。御母様のお子さんの要求を叶えようとする姿が、お子さんの心を楽にして、自分の要求を下げることが出来ました。

>パソコンのモーターが壊れても新しいのを買ってとも言わずに、扇風機でモーターの代用をしてまだ壊れたパソコンを使っています。
このような工夫は学校に行っていたら学べません。生活に根付いた学習です。将来とても役立ちます。

>部屋に籠ることが増えました。
今までは籠もれなかったのです。心が安定してきてこもることが可能になりました。
籠もる姿には二つあります。
家の中が辛くて自分の部屋の中に逃げてくる。この場合、部屋の中でも子供は荒れることが多いです。
家の中で辛さを表現していたが、その辛さの表現の必要が無くなったので、自分の部屋で自分なりの成長をする。この場合部屋の中で子供は落ち着いていて、必要なときには部屋から平気で出てくる
の後者でしょう。

>接する時間は減り、このまま今の対応でいいのでしょうか?
御母様で自分の辛さを積極的に癒やす必要が無くなったという意味でしょう。
今は自分の部屋に引きこもって、自分の時間を大切にしています。それでいてポイントポイントでは御母様の存在を求めて、心の安心感にしています。このことがとても大切です。母と事の間の信頼関係が出来ているという意味ですから。

>昔は夜中に起こされて食事を作ったりしてましたが、今は私が寝てるときづかってくれて?か起こされません。
>いい子を演じてないでしょうか?
上記の様に、お母様との信頼関係が出来ているので、必要なときしか御母様を求めて居ないという意味です。

>接する時間もなく、昔より要求も減り、自分の意思を出す練習はできているのでしょうか?
出来ているから今の姿があります。ネットの世界で十分に自分の意思を出す練習をしています。ネットを卒業したときとても大きな意味があります。
御母様と接触する機会が無いときとは、御母様が自由にして輝いていて欲しい時間です。そのつもりで御母様なりにお願いします。