自傷行為

子どもの自傷行為について、質問を受けました。

自傷行為をすると痛いから回避系の刺激のはずなのに、心が辛いとなぜ自傷行為をするのでしょうか?回避系の辛さに自傷行為の痛みが加重して、もっと辛くなるはずなのに、なぜ自傷行為をするのでしょうか?

ここで問題は、理由は分からないのですが、現実に、心が辛いと痛みを感じにくくなるのです。ここが常識で考えられない事実です。この痛みを感じにくいと言うことから行われる自傷行為で、ある程度すると痛みを感じることで、生きているという存在感を感じることが出来るようです。子どもによっては出血を見ると、自分が生きていることを感じると表現する子どもがいます。この存在感は接近系ですので、自傷行為をすることでほっとするのでしょう。自己否定からの辛さを軽減しているのでしょう。

本題から外れますが、手首を切る、首を切るという自殺の仕方があります。これは切腹と同じように、一気に切るのでは無く、必ずためらい傷というのがあります。辛くて自殺をしようとして切ってみる、切っても死なないし、痛みも無いか殆ど感じられない、そこでもっと深く切ると言うことを繰り返して、太い血管を傷つけ、大出血を来して、死に至ると言うことのようです。