子どもがたばこを吸った

子どもが仲間でたばこを吸ったという話を母親にして、母親が慌てて質問をしてきました。

>普通、子どもは親から叱られそうなことをしたとき、それを隠すと思うのです。しかし私の子どもはそれを母親の私に話してきました。それはなぜなのでしょうか?
多くの場合、子どもが普段しないことをしたと、子どもは理解して、母親にそのしたことをしたことを話しています。その自分がしたことの評価を母親に求めて居ます。

たばこを吸ったことは普段しないことですが、子どもは既に、「子どもはたばこを吸うべきでない」事を知っているはずです。一度吸えばそのまずさに気づくはずです。言えば親から叱られる事柄のことも知っています。ですから多くの子どもはたばこを吸ったとしても、親に話しません。

それなのになぜ子どもはたばこを吸ったことを母親に話したかを考えてみます。
1)一つはたばこを吸ったことを話しても親から叱られる可能性が無いと判断しているばあいです。
2)もう一つはたばこを吸ったことを親が知ったら、親がどの様に反応をするのか知りたかった場合です。

1)の場合、これは社会から許される行動ではありません。そのことを子どもは知っていると思います。それに子どもにとって喫煙は楽しい、おいしい、という子どもにとっての嗜好物ではありません。それでも大人が吸っているたばことはどんな物なのか知りたいという興味を持つのは自然だと思います。そして一回すったら、止めてしまうので、親に言って叱られなくても、多くの子どもはたばこを吸うのを止めてしまいます。ただ、強いストレス刺激に晒されている子どもは、ニコチンの刺激を求める様になってしまっている場合もあります。このようになると親が止めても、親のいないところでたばこを吸い続けます。その内に親の方が止めるのを放棄してしまっている場合が多いようです。子どもの方でも、たばこを吸いながら、親が自分を育てるのを放棄したと理解してしまうようです。

1)の場合で逆に信頼関係がとても強い場合です。子どもは大人が吸うたばこに興味を持つのは仕方がないことです。吸ってみて多くの場合それ以上吸いたくなりません。ただたばこを吸ってはいけないことと知っていますから、自分の経験を素直に話すことが出来ます。素直に話しても、親が自分のした事を理解して認めてくれるという、信頼関係がある場合です。

1)の場合で、親が注意や叱っても、それほど辛いしかり方をしない、隠し事をするよりも叱られた方が良いと感じる子どもがいます。これも親との信頼関係が強い子どもです。このような子どもは、親にたばこを吸ったことを話します。そして親もそれを理解します。それ以上子どもを注意したり叱ったりしますが、それ以上子どもを責めることはありませんし、子どもはそれ以後たばこを吸おうとしません。

2)の場合です。子どもは意識をしてこのような行動をしません。事の弾みでたばこを吸ってみたけれど、たばこを吸い続けようとは思わない子どもです。未だ心は辛いので、事の弾みでたばこを吸ってみただけのことです。只それだけでは子どもは和箱を吸ったことを隠して良いはずです。所がたばこを吸ったことを母親につけたにはそれなりの意味があります。子どもは意識をしていませんが、母親にたばこを吸った自分を信頼してくれるのかどうか(少々叱っても問題ありません。母親の子供を守ろうとする思いが子どもに伝わる必要があります)を確かめています。そして母親からの言葉や、表情から、対応から、母親の反応を見ています。そして母親から信頼感を感じたなら、子どもは吸ってもまずいたばこを、それ以上吸うことはありません。