子どもが突然

小学5年生年齢の男の子です。不登校になって2年以上経ちます。家に引きこもってゲームなどを楽しんでいます。母親との会話も多くて、この一年以上息子は学校や友達のことを全く言わなくなりました。その息子が咲くや、突然学校でいやだったことを話し始めました。普段学校のがの字もないところに突然話始めてくるので、へ~と聞きながらも何を考えているのかなと思いを巡らせていました。
此は母親をテストしているのでしょうか?

子どもの言葉に母親が反応をして、子どもを学校に行かせる対応をしたなら、其れは子どもの心に沿っていません。子どもの言葉で母親が子どもを学校に行かせようと思う限り、子どもから母親へのテストと考えられて、テストに不合格です。
しかし今まで子どもに登校刺激を与えていませんから、子どもがこれだけ落ち着いて、心を元気にしてきています。ですからその延長上で、母親は子どもからのテストだと考える必要がありません。

では何のために子供は学校での過去の経験を話し出したのかという問題があります。子どもなりに何か意味があるから、必要だから、この話をしています。もちろん子どももこの話が自分に必要だと思って話し始めていません。ふと言葉が出始めているだけです。

不登校の子供が、登校刺激が無くても、学校の話しをふと話し始めるにはその子どもなりに意味があります。その意味も子どもは理解していません。学校の話をしたい、過去の学校での出来事を話したいという心の動きを生じたのです。

不登校の子供は学校に反応をして子どもと辛くするfecorがあるから、学校に行かれなくなりました。今回学校の話しを、学校で辛かった話しをしたら、子どものfecorが反応をして辛くなるので、元来なら不登校の子供は自分から学校に話をしません。しかしこの子どもは学校の話をして、その後も辛くなることはありませんでした。そのことは、こどものfecorは無くなっているか、あってもとても弱い状態だと考えられます。子どもが無意識に学校の話しをし始めると言うことは、情動の接近系が機能をしていると言う意味です。この接近系がfecorが生じる回避系を弱めているという状態なのでしょう。

あくまでも経験からの話しです。不登校引きこもりの子どもが元気になってくると、学校での辛かった経験を母親に話すことがあります。その話を母親が無条件で聞いてくれると、子どもはそれ以後その話を全くと言って良いほどしなくなります。それまで以上に生き生きと生活をするようになります。ゲームなどの享楽的な遊びが減ってきて、その子どもなりの何かを求める動きが出てきます。