子供の意思

ある母親からの質問

親が不登校の子供を責めず、愛情を伝え、愛情を持って接し、子供の意思決定を尊重していき、サポートしていけばその子の未来は明るくなっていくことが多いでしょうか。

回答

子供の未来は明るくと言う言葉の意味が何を指しているかによります。多くの親は、親が希望する子供の未来を見つめて子供に対応をして、その結果でどんどん能力を伸ばしていく子供もいますし、心が辛くなり荒れたり問題行動をしたり、心の病の症状を出したりしています。

今の世の中はこのどんどん能力を伸ばしていく子供を期待して、学校制度が作られています。それで良いお子さんも多いし、きっとお母様もそれを求めて子育てをなさってられたと思います。母親なら当然の対応の仕方です。

どんどん能力を伸ばしていく子供について、今の世の中の常識的な対応で良いのですが、心が辛くて生きて行くことが、成長をすることが難しい子供について、私は今の常識的な子育てが違うんだよと、世の中に訴えていますが、世の中で聞く耳を持っている大人がいないという事実があります。

不登校、引き籠もりで心が辛い子供は今の学校制度、常識的な子育てでは、辛い心がますます辛くなり、荒れたり問題行動をしたり、心の病の症状を出して、体は成長をしても、心が成長をしない子供が出てきます。そのような子供は、子供の心が辛くなル場所から逃がしてあげて、心が辛くない母親(母親が子供を責めると、子供は母親のそばからも逃げていきます)のばで、その子供なりの成長をさせてあげて、子供の本能を利用して、社会や学校に向かって行く子供にするにはどうしたら良いかを、母親に指導しています。

子供には、大人には無い本能を持っていることを大人は忘れているのです。それは
子供は時間とともに、心身の成長をする
子供は母親が大好きだと言うこと
子供は自分の属する周囲に順応をして成長をしようとする
子供は新しいことを知りたがる
子供は同年齢の子供と一緒にいたがる
これを信じられる母親がほとんどいないことです。

この質問の愛情という言葉の意味ですが、それは一般で言われる愛情という意味の部分もありますが、愛情という言葉を使うより、子供を信頼すると表現した方が良いと思います。子供を信頼するとは、子供にこどものたちばからの(親の立場からでは無い)愛情を注ぐことになります。

子供を責めるという言葉はおおむね当たっていますが、子供の立場から言うなら、今の子供の姿をそのまま認めてくれるという意味になります。

もう一つ大切な言葉は、子供の意思です。子供には大人のような意思がありません。子供と大人と心が違うからです。大人では言葉から行動ができますから、大人の意思とは、言葉で表現されます。またたまにですが子供のように行動だけにに表現されなくても、行動で表現される場合もあります。言葉にされない大人の行動は、多くは習慣からの行動と考えて間違えることは無いです。
子供に大人のような意思はありません。言葉は子供の知識であり、子供の意思は情動です。子供は情動から行動をしますから、言葉からの行動は無いと考えて大丈夫です。言葉と行動が一致したときは、行動を説明するために知識を利用して言葉にしたと考えてください。つまり行動が先で言葉が行動を観察した結果発した物です。ここの理解が難しいですが、ここでは行いません。

サポートの意味は、母親が子供からの要求(この場合は情動の接近系)を100%だけ認めるという意味です。要求は言葉でなされますが、学校や学校関係の物を母親は拒否する必要があります。それ以外の子供の言葉は、子供の情動からの言葉ですから、認めて良いです。その結果で失敗も構いません。