トラウマの消失の見分け方

トラウマが焼失したかのタイミングは、どう見極めるべきでしょうか。
この1か月ほど、子どもがかなり元気になってきました。
良く話し、外出し、家族以外の人とも過ごせています。
歯磨き、お風呂も自分からするようになってきました。
学校や先生の話題を嫌がったり怒ったりすることもありません。
そろそろ、登刺激を与えるタイミングに来ているのか悩んでいます。

>トラウマが焼失したかのタイミングは、どう見極めるべきでしょうか。
トラウマの反応は情動の回避系です。子供が愉しいことに没頭していると言う事は、情動の接近系が機能をしています。この接近系が回避系より大きいと、子供は見かけ上登校刺激に反応をしなくなります。それを逆の見方からすると、子供が登校刺激に反応をしないと言うことは、トラウマが消失したか、トラウマが消失していないけれど子供が楽しんで居る接近系が大きいと言う場合の二つがあります。これに含まれないけれど、子供の接近系より回避系の方が少し大きいけれど、子供がトラウマに反応をしていないように振る舞うという、よい子を演じる場合があります。
これらの違いを未経験者の母親に判断を求めるのは不可能に近いです。母親の言葉から判断をしなくてはならない私にとっても至難の業です。そこで私が母親に求めてして貰うことは、徹底的に子供に学校に行かさないという、子供が学校に行くための障害を作って貰います。その障害を乗り越えて学校に行くのなら、子供はよい子を演じていないし、学校に行くだけの十分の心のエネルギーを持って居ることが分かるからです。
学校に子供にとっての接近系がある場合には、トラウマが完全に消失していなくても、学校に行かれる場合があります。学校に子供にとっての接近系があるかどうかの判断は子供自身しか出来ません。子供が自分発の学校に行きたいという要求がある場合には、学校に行かせてみる価値があります。その際に、母親は子供が学校に行けないのに子供自身が学校に挑戦しているという事実を念頭に置いて、学校という障害を子供が乗り越えられるかどうかを、母親の母性で感じ取る必要があります。そこには理屈はありません。子供が母親に学校が辛いよと言う思いを何かで伝えているので、それを母親自身が素直に感じ取る必要があります。

子供を学校に行かせるために、母親が子どもに登校刺激を与えなければならないなら、この時点で未だ子供は学校に行くのに十分な心のエネルギーを持って居ません。子供が学校に行かれる状態かどうかは、 「子ども発の学校に行きたいという欲求」 が出る必要があります。そして 「子供の動きを後追いする」 必要があります。決して母親が子供を学校に行かせる対応をしないことが大切です。母親が子供を学校に行って欲しいという思いがあると、それを子供が感じ取ると、子供はよい子を演じて学校に行こうとします。そして叉不登校に戻る可能性が高くなります。

>この1か月ほど、子どもがかなり元気になってきました。
>良く話し、外出し、家族以外の人とも過ごせています。
>歯磨き、お風呂も自分からするようになってきました。
>学校や先生の話題を嫌がったり怒ったりすることもありません。
>そろそろ、登刺激を与えるタイミングに来ているのか悩んでいます。
確実な方法は、子ども発の学校に行きたいという欲求が出るのを待たれた方が良いと思います。
御母様が待ちきれないなら、御母様が怪しければすぐに叉不登校にさせるという意思を持って、お子さんを学校に行かす対応をしてみても良いと思いますが、私としては、お子さん発の学校に行きたいという欲求を待たれた方が良いと思います。判断は御母様です。