地獄に行かなかった

私は学会に参加した時、他の母親たちは先生から「地獄を見てください」とか「心中する覚悟で」などと言われてることを知りました。私はそういうことは言われませんでした。きっと不登校の初期だったからかもしれません。

息子は無気力と行き渋りの状態でした。最初に先生に言われたのは、「お母様の宝物のお子さんを守ってください」でした。でもその言葉でスイッチが入り、息子が辛かった分、今度は私が辛い思いをする番だと思えました。息子の対応は大変でしたし、暴力も暴言もショックでした。でも、地獄の底まで行ったとは思ってません。それだけ息子の辛さを早く理解して、なんとか助けたいと思えたからだと思います。そう思えなかったら違ってたでしょうね。息子が地獄の底に行ってしまっても、気づけなかったら、、と思うとゾッとします。

でも、そこまで行かなかったのは、常識を捨て始めたからだと思います。それだけ息子が大事だったんです。常識的な考え方より、子供の心を知りいたいと強く思うようになりました。息子の本心を知りたかったんです。それができて本当に良かったです。今息子は私を信頼してくれてます。私も信頼しています。その信頼は、先が見えないという不安を消してくれました。

学校に行ってる時は、毎日不安で仕方なかったです。今日は行けたけど、明日は行けるかしら。帰ってきたらまた行きたくないと泣くんじゃないかな。どうやって学校へ行く気にさせようか。そんなこと考えてましたね。

今は不登校なので、そういう心配はなし!息子に任せているし、息子なら大丈夫!学校に行ってないので、学校に行っている子どもたちのような成長はしないし、して欲しいとも思わないんですよね。オリジナルなんです。それがいいなと羨ましくなります。こういう生き方を周りが認めてくれればもっと楽なんですけどね。でも、こういう生き方を厳しくいう人って、学校に行かない選択をしなかった人が多い気がします。

自分が経験してもないのに、よくないと言われてもね。不登校を経験しても、不登校は良くなかったという人がいるなら、本当の不登校生活を満喫してないのだと思っちゃいますね。私は本当に息子が羨ましいですから。こんなふうにできたら、そりゃ楽しいだろうと思いますからね。しかも不登校で好きなことをすることを両親に認められてるのですから、羨ましいです。