息子は不登校になって２年以上です。今は家で自分なりの生活を続けています。息子が７月の最後の週に４，５か月ぶりに床屋に行きました。短くさっぱりしたところで息子が「ビニールボールを買いに行く」と言いました。実はその２週間ほど前に「家にあったサッカーボールとバスケットボールどうしたの」と聞かれ、私が、必要ないと思って捨てたよ。と言うと、「サッカーボール買いたい、運動したい」と言っていました。週末に買いに行くことになっていたのですが、行こうと誘ってこなかったのでそのままにしていたところ、床屋帰りに近くの１００均のビニールボールでいいから買ってくれと言われて買いに行きました。
それから、毎日自分の部屋でボール遊びをしたり、私に相手をしてほしいときは一緒に投げています。狭い部屋ですが、日に日にボールの音が朝夕問わず聞こえてくるようになり、気が付けば、６月の後半くらいから常にゲームができるようにPS４を立ち上げていたのですが、電源すら入れない日が続いていました。少し前から以前よく遊んでいた広島の友達とオンラインを復活したようで、昨日一昨日と長く遊んでいました。ずっとゲームの電源を入れてなかったことも何か意味があるのですよね。そのことについて特に何も聞いていませんが、ボールを買った日に、車の中で「ボールを触っているだけで楽しい」と笑顔を見せました。いつも家でも笑っていますが、とてもいい笑顔でした。
そして、今日は以前の同級生が突然家にやってきて、「なぜ学校に来ないのか、将来どうするつもりなのか、このままでいいと思ってないだろう」と息子に言い寄っていました。そして、相変わらずなのか「俺の家厳しいし」と聞こえてきました。他はよく聞こえませんでしたが、息子は、「俺とお前は価値観が違う、俺も一人で勉強するかもしれない、お前に言われたくない」などと応戦していました。ほどなく会話は談笑雑談に変わったようで部屋から２人の笑い声が聞こえてきました。
この同級生は昨年の体育祭の前にも熱心に誘いにきたことから、この子はまた辛くて家に来たのだろうか、と思いましたが、姿を見た限りわかりませんでした。夏休みで家にいたくないことも考えられます。ただ、会って早々に学校や将来のことを攻めてくるのは自分が辛いからだと思ったのですが、どうなのでしょうか。それとも本当に心配して来たのでしょうか。息子はこの友達のラインをしつこいからと言ってブロックしています。今日はケンカが始まったかと思う勢いがあり、実は早く帰ってと口をだす寸前になりましたが息子に任せました。きっと友達が帰っても荒れることなく流せるのではないかと思っているのですが、夜の様子を少し気にしてみようと思います。（まだ遊んでいます）
友達が帰るとすぐに私のところに来て、「学校に来なくてもいいから遊ぼうってことになった」そうなの？遊ばなくていいから、家でゲームでもしてなよ、と言うと、「今日、＊＊＊と話してもう大丈夫だから、＋＋とも遊びたいし、少ない人数なら大丈夫でしょ」と言ってきました。＋＋とは昨年同じクラスで仲がよかった友達です。
私が、じーっと見つめると、ママが決めることじゃないでしょ、俺が遊んで嫌だったらやめる」と、言って、話を切り替えて、「今日いいお肉あったー？」と、聞いてきました。焼肉用の牛タンをリクエストされており、それをみせるとニコニコして部屋に入っていきました。そして、また広島の友達とオンラインで遊んでいます。
登校刺激にならず、流せたということになりますでしょうか。それとも、ゲームに戻ったということは多少なりとも登校刺激を受けたのでしょうか。
主催者注釈 母親は子どもの不登校で多くの母親と同じように、死ぬ思いを続けていました。子供を学校に行かさない選択をして、家で子供を楽しませている時期の子供と母親の姿です。
