学校に行く

高校1年生から不登校になり、今高校3年生の不登校の娘について、その母親からのメールへの回答です。

>「学校は苦しくても行って卒業したい。」「もう学校を辞めて罪悪感や後悔したくない。」と言うのは、本心ではなく、知識から言っているのですね。
知識から出ている言葉で、本心からの言葉ではありません。

>今日、久しぶり(2ケ月ぶり位)の登校日(1時間程度の)でした。
>私から何も声掛けはしませんでしたが、娘から、「行きたい」「一緒に電車に乗って欲しい」と言ってきました。私は行かなくていいのにと言いながらついていきました。間違いでしょうか?
間違いである場合と、間違いで無い場合があります。その場では区別できませんから、結果から判断をするしか方法がありません。今回は必ずしも間違いで無かったようです。でも正解だったかというと、その可能性は低いと思います。その意味は次に書きます。可能性は低くても、今後の対応で、今回の対応が正解だったと表現できるようになります。

>しかし、娘が「一緒に行ってほしい」と言ってきているのを断るのも冷たい気がして出来ませんでした。
それは大人の心からの判断ですね。お嬢さんの心から言うなら、お嬢さんの本心に沿っていますから、正しかったのです。お嬢さんと喧嘩をしてでも、そうするのが正解でした。
でも、お嬢さんは挑戦をしました。挑戦を失敗すると、学校に反応をしてお嬢さんを辛くするトラウマを強化します。今までのお嬢さんを元気にする対応の意味がなくなり、スタートに戻ります。成功をすると、そのトラウマの反応を弱めます。今回は弱める方法に働くと思います。ただし、これは経験してみないと分からないこと、今回は挑戦に成功をしたようですが、失敗したときのことを考える必要があります。

>そして駅でわかれましたが、学校に着いたころに、「緊張する」とラインが届きました。私はすぐに、「帰ってきて!」「迎えに行くよ」と返信しました。
>すると娘から、「出席したい」とまたラインが届きました。学校より娘の体調が一番大事と返信しましたが、娘からは「今は学校も大事」とラインが届きました。
御母様は挑戦からに逃げ道を作って下さいましたから、お嬢さんが挑戦を実際に行っていたことに対して正解でした。とても良い対応でしたし、お嬢さん自身も学校に挑戦するだけの心のエネルギーを持って居たことも、このお嬢さんの挑戦を成功させる条件でした。お嬢さんに学校に行くだけの心のエネルギーを持って居なければ、つまり今回の行動がよい子を演じた行動で無ければ、お嬢さんはこの時点で家に帰ってきたと思います。

>娘は私に不安だけを伝えてそのまま出席しました。
>帰宅後、娘は何も言わなかったので私からも何も聞きませんでした。
>帰宅後、家では、マニキュアを塗ったり、ネットを見たりいつも通り過ごしていました。
この姿から、お嬢さんの挑戦が成功をしたことを示しています。

>このように、「学校に行くのに一緒に電車に乗って欲しい」や、「レポートのチェックをしてほしい」「この問題がわからないから教えてほしい」等学校に関する娘からの頼み事はどうしたらいいのでしょうか?
御母様だけは断るべきでしょう。御母様も気づいていらっしゃいませんが、今回も弱く断っています。それは御母様の言葉、「私は行かなくていいのにと言い」 の部分です。只もっと強く断って、お嬢さんがもっと怒ってからの方が良かったと思います。

>断るのはますます親子関係が悪化しそうで怖くて出来ません。
御母様が、お嬢さんの言葉を否定するのですから、その結果として、つまり心のエネルギーの大きさから
このままお嬢さんが学校に行かない
御母様の言葉を無視して自分から学校に行く
御母様に向かって荒れる
の三つの可能性があります。真ん中は、心のエネルギーが十分に大きな時の姿です。下二つはお嬢さんの性格から異なってくる姿です。どちらでも構いませんが、可能なら御母様の言葉を無視して学校に行く方がより良かったです。こちらだと正解だと申し上げます。

御母様は見かけを大切にするという大人の心からの対応でしたが、結果的に功を奏して、お嬢さんが挑戦に成功をして、結果オーライと言うことになります。
只、これを契機に学校に行き出すか、未だ学校に行こうとしないのか、それはお嬢さんの心のエネルギー量によって決まります。それも今後のお嬢さんの姿を見ないと何とも言えません。今回のお嬢さんが学校に行っ手学校内で経験したことが、大きな影響を与えると思います。

>私が、子供の本心を理解できず、否定したつもりはなくても否定してしまったということでしょうか?
今回お嬢さんが学校に行くことに協力したという御母様の対応は、お嬢さんの言葉を肯定していますが、お嬢さんの本心を否定したと言って良いと思います。

今回も弱い否定ですがなさっていますね。
お嬢さんがよい子を演じたのでは無くて、お嬢さんの心のエネルギーからお嬢さんが挑戦したから、結果オーライです。

>わかりました。何が否定の言葉になるか私がわかってないようなので、「大好き」と「学校へ行かなくていい」以外、あまり、話さないように気を付けます。
御母様は其れで良いです。
今回は御母様の後追いの姿でしたが、結果オーライです。学校に関しても、今後も後追いでも良さそうですね。結果的にほんとうに良かったです。お嬢さんの心が元気になってきている証拠でした。