不登校分類3

コメントの質問
年齢で、分類が決まりますか?
1年生になってすぐではない、例えば、2年生8歳、3年生9歳、4年生10歳ですと、不登校の分類はどうなりますでしょうか?

大人と違って子供は受けた刺激に素直に反応をします。知識から、思考から、反応の仕方が考えて、その結果から反応をすることはありません。子供には大人と違った子供特有の反応、刺激に素直に反応をします。つまり
受けた刺激==>反応 となります。
逆は必ずしも成り立ちません。また子供では
同一の受けた刺激==>同一の反応
と言う形がほぼ成り立ちます。大人ではこれが成り立ちません。
ではこの同一の刺激が何かという問題が生じます。
不登校の子供では
学校==>学校に行こうとしない
となります。学校が情動の回避系の刺激になっていると言う意味です。

子供はその本能から新しい物を知りたがる、同年代の子供と一緒に時間を過ごしたがるという性格があります。子供はほおって置いたら自分から学校に行こうとするのです。この性格は情動の接近系に相当します。その接近系を打ち消すほどの辛さが、不登校の子供の場合学校にあるのです。

学校が始まるのは小学校からです。それ故に不登校とは、小学校から高校までの間の子供について生じる心の反応の仕方とします。幼稚園とか保育園でも登園拒否という形はありますが、一応不登校に入れないで考えます。それでも不登校の前段階として、登園拒否の子供の場合もあります。この場合には幼稚園のあり方、保育園のあり方が、その子供の持つ性格に合わなくて、登園しない場合です。

次に不登校(登校拒否)です。子供は学校の何かに反応をして、学校に行こうとしません。その学校の何によって子供が不登校になるのかの分類をしてみます。
不登校分類1・・・子供の持って生まれた性格から、学校が辛くて学校に行けなくて、不登校になる。この場合には学校に行き始めてすぐか、それほど長い時間を経過しない内に学校に行こうとしなくなります。
不登校分類2・・・今まで辛いものがなかった学校内に、新たに子供が辛くなるものがあるから、子供が学校に行こうとしなくなる場合です。学校に行き始めたときには無かった学校内の何かが、ある時を契機にして、その学校内の何かが辛くなった場合です。例として、体罰などを受けて子供がその教師を怖がるようになった、虐める友達ができて学校が辛くなったと言うような場合です。このような場合には、周囲の人にもなぜ子供が学校に行かないのか、その原因が分かる場合です。その原因が無くなると子供は学校に行かれるようになります。
不登校の分類3・・・学校自体が子供にとって辛くなっている場合です。学校の建物、学校の概念が、子供を辛くする場合です。所が学校は子供にとって自分から求めていくところでした。その学校が、学校を思っただけで、子どもは辛くなる場合です。学校を意識しただけで子どもは辛くなりますから、どんなことがあっても子供は学校に行かれなくなっています。

ここで記憶しておいてほしいことは、突然不登校分類3の子どもになることはほとんどありません。皆さんはないと考えてよいです。不登校分類3は不登校分類1や不登校分類2の子どもを、親が学校に行かせ続けることで、なってしまいます。