母親として何が出来るか

ある不登校の子供の母親からの相談メールです。

「これからの事を考えると絶望しかない。ニートしかない。もう無理、死にたい」と涙ながらに訴えてくることが時々あります。それに対して母親は「そうなんだね。辛いんだね。」と同調しますが、安楽死などと口にされると、精神科でお薬出してもらって楽にしてやりたい…と心が揺れそうになります。しかし息子は「治す気はないから」と断固拒否します。いつになったら前向きになってくれるのか、このまま大人の引きこもりになるのではないか、今、親にできることは何なのか。苦悩しています…。


>「これからの事を考えると絶望しかない。ニートしかない。もう無理、死にたい」と涙ながらに訴えてくることが時々あります。
学校に行かれない自分を意識して、自分を否定=自己否定して、その辛さからも苦しんでいます。学校を意識して辛くなることと、自己否定をして辛くなることと、辛さの相乗効果を起こしています。
子供が死にたいという言葉を使うときとは、死を意味しているのではありません。辛い内でも一番辛いと言う意味です。それほど辛いから御母様もっと本気で助けてという意味です。お子さんは言葉にしていないけれど、お子さんが苦しんでいるのは登校刺激ですから、登校刺激を取り除いて、と言う意味に理解する必要があります。

>それに対して母親は「そうなんだね。辛いんだね。」と同調します
言葉ではそれで良いです。その言葉と一緒にハグなどのスキンシップをするともっと良いですね。

安楽死などと口にされると、精神科でお薬出してもらって楽にしてやりたい
辛さが相乗効果を生じて、死ぬほどの辛さになっています。その辛さから逃れる方法として、安楽死という言葉を使っていますが、お子さんは死とか安楽死という言葉を知っていても、その実態を知らないはずです。そして御母様がそうであるように、大人はこの言葉に強く反応をすることは知っているのです。その反応の仕方が、お子さんの心に沿っている必要があります。前述のように死からお子さんを守るという意味では無くて、登校刺激からお子さんを守ってくれという意味です。
お子さんは病院にかかりたい、クスリを飲みたいと行って居るのではないです。そのお子さんを病院に連れて行く、クスリを飲ます対応は、お子さんの否定になり、自己否定と登校刺激で辛い思いをしているお子さんに別の辛さを与えることになります。御母様の楽にしてあげ態は、御母様の知識からの楽にしてあげたいであり、お子さんはそれによりますます苦しむことになります。

>心が揺れそうになります。
御母様が常識を優先することから生じています。お子さんの心を優先すれば、お母様の心は揺れなくなります。

>息子は「治す気はないから」と断固拒否します。
お子さんははっきりと自分の意思を表現しています。

>いつになったら前向きになってくれるのか、
御母様の思う前向きは、お子さんを辛くする方向への前向きになり、この辛さから守られたいと願っているお子さんから言うなら、後ろ向きの御母様の発想です。

>このまま大人の引きこもりになるのではないか
今後の御母様の対応次第です。

>今、親にできることは何なのか。苦悩しています
常識に捕らわれていらっしゃる御母様には、常識からのお子さんの問題点ばかりが見えて、辛いでしょう。悩むと思います。思い切って常識を捨てて、お子さんの感性から、御母様がお子さんを見られるようになれると良いですね。