母親と母性

不登校の子供の心を守るのに大切なのは母性=母性本能なんですね。
母性は本能ですから、具体的な証明、実験が出来ません。
でも間違いなく言えることは、女性は妊娠し、子供を産めることです。これは女性が具体的に考えて出来ることではないです。女性が女性として持っている能力です。

では子育てはどうかというと、人間以外のほ乳類では、子供に母親がいないと死を意味します(若干の例外はありますが)。つまり母親なら子育てが出来る本能を持って居るから、子供を守り育てることが出来ますし、子供もそれを求めて居ます。もちろん子育ての経験があると、その分子育ての失敗が少なくなります。しかし人間のような、子育てはこうするべきと言う言葉に出来るような知識を持っていません。つまりほ乳類の母親は子供を守り育てる本能を持って居ると理解されます。それを母性または母性本能と表現します。

人間の場合、母性本能は知識が強く機能をすると機能をしなくなります。特に心が辛い子どもへの知識が未だ確立していませんから、ついつい心が元気な子供への知識を用いてしまうことで、母性が機能をしなくなります。その結果子供が苦しみ続けることになります。つまり母親が母性本能の必要性を感じた場合には、母親が知的判断を捨てて、無心で、素直に、子供を感じれば良いだけです。

ただ、現代は、知識の時代、子育てという知識、教育という知識、などの知識が優先されています。「心が元気な子供にはとても良いこと」ですが、 「不登校などの心が辛い子どもには、母親が知る知識の外にいますから、かえって子供を守られない」 ことになります。その様な場合の母親は感じる母親であった方が良く、子供からバカだ、無能だと言われる、子供から叱られるぐらいの方が良いのかもしれません。