大人の脳

>大人の脳になるのは、私が考えているよりずっと遅いことにビックリしました!
このことを知っている人が極めて少ないのです。
TEDでそのことについて2,3人の人が講演をしていますが、その場合の脳の成熟とは大脳新皮質に限定した物です。それでも20歳過ぎまでかかっています。
大脳新皮質大脳辺縁系などの神経結合の成熟は、その年齢の人で死んだ人の解剖から分かることですから、なかなか証拠がないのが現実です。

>もっと言うなら、ここで勉強し始める前は、大人の脳…大人の考えは、訓練すれば早くから習得できると思っていたので、子供たちには大人目線で話をしたこともあったのですが、あまりよい方法とは言えないようですね。
それが今の学校制度の一番の問題点だと思います。学校教育が大人への教育と同じように行われているので、知識から行動をする事を求められる子供は、それだけでも子供達は辛くなるのです。

まとめておきますが、

情動(大脳辺縁系や脳幹)正しくないですが、一応感情と考えても良いです、は子供が子供社会に出て行く頃にはできあがっています。

習慣、行動の仕方は、運動連合野にあって、子供でも経験を重ねることで、練習することで、大人顔負けの能力を発揮します。但し、その発揮する手段が体ですから、体が未熟なために大人と太刀打ちできない場合が多いです。

意識に関しては、意識の元となる知識は記憶は学業で増やすことが出来ます。その知識から子供が行動をするようになるには、大脳新皮質前頭前野が大人の脳にならないと出来ません。子どもの内に知識を増やすことは良いことですが、その知識を言葉に表現できても、その知識から行動が出来ないのです。出来ないのが当たり前なのに、今の社会の中では、出来ない事で子供が責められています。特に日本の学校ではその傾向が強いために、不登校の子供が生まれやすいのです。

>もっと子育ての早い段階で知っていたらなと思いました。
現在でも、この事実に気づいている教育学者や先生は殆どいないのです。昔からの大人の経験に基づいた教育学からの教育をしています。ですから、今後も不登校の子供が出続けるはずです。