トラウマ=fecorはなくなったか?

長年不登校で家の中に引きこもっていた息子が最近ちょくちょくと買い物に行くようになりました。昨日は電車に乗って専門店まで買い物に出かけました。トラウマ=fecorがあれば、子どもは買い物に行かれないと思っていましたが、トラウマは無くなったと考えても良いのでしょうか?

トラウマは死ぬほど辛いマイナスの心のエネルギーを生じます。しかしトラウマが消失していく過程でその生じるマイナスの心のエネルギーは弱くなっていきます。トラウマの反応が弱くなった段階で登校刺激を与えると、トラウマは急激にその強さを取り戻してしまいます。それ故に、トラウマが消失したかどうかの判断はとても大切です。

子どもが欲しい物を買いに出かけると言う事は、その出かけることでトラウマの反応を感じないと判断されます。けれど登校刺激は家の外にあります。その結果トラウマが反応をして子どもは辛くなるはずです。心のエネルギーがマイナスになるはずです。

心のエネルギーは、プラスの心のエネルギーとマイナスの心のエネルギーが相殺されて、大きい方の心のエネルギーが機能をします。不登校の子供が家の外に買い物に行く場合、家の外の登校刺激がマイナスの心のエネルギーを生じます。欲しい物を買いたいという子どもの欲求はプラスの心のエネルギーを生じます。このプラスとマイナスの心のエネルギーが相殺されて、大きい方の心のエネルギーで子どもは行動をします。プラスの心のエネルギーが大きい場合には、子どもは家の外に買い物に行きます。マイナスの時には、言葉で買い物に行くと言いながら実際は買い物に行きません。

マイナスの時、言葉で買い物に行くと言ったから、親が買い物に連れ出した場合、家の外でトラウマが強く反応をして途中から行けなくなったり、買い物をしても帰ってから家で荒れたり問題行動をしたりします。それと同時にトラウマが強化されます。

不登校の子供が家の外に買い物に行ったから、トラウマが無くなったとは限りません。しかしトラウマがあったとしても極めて弱くて、外出に際して生じる心のエネルギーで相殺されてしまうぐらいの弱さだと判断されます。完全にトラウマが無くなったなら、不登校の子供は登校刺激だけしかないところでも出かけられるようになります。