特別教室(適応指導教室)の意味

不登校の子供が学校に行かないので、教室以外の特別教室に行かせる意味を考えてみます。子供が不登校だということから、不登校分類3、学校に反応をして子供をつらくするトラウマ=fecorがあるはずです。子供の心にfecorがあれば子供は特別教室に行きたがりません。それでも親が勧める、親が連れて行くことで子供が特別教室に行く場合があります。

学校も特別教室に教室にない楽しみを用意していることが多いので、不登校の子供が登校したときには、特別教室の方に行ってしまいます。不登校の子供にとって、教室で生じるマイナスの心のエネルギーより特別教室の方で生じるマイナスの心のエネルギーが小さいという意味です。特別教室に行く子供によっては、特別教室でできることや友達と遊ぶことで、それを目的として特別教室に行っていると振る舞う子供がいます。つまり、特別教室でできることや友達と遊ぶことがプラスの心のエネルギーを生じるからです。

このプラスの心のエネルギーだけに注目して、不登校の子供を特別教室に行かせることは子供の成長に良いと考える大人が多いですが、子供が特別教室に行くだけ、特別教室にいるだけで生じるfecorの反応から生じる、大きなマイナスのエネルギーを考えていません。つまり子供が特別教室にいる限り、その特別教室での生活が楽しくても、特別教室にいるだけで子供の心のエネルギーはマイナスになります。

特別教室に子供が行くことから生じるマイナスの心のエネルギーはとても大きいのですが、特別教室内の楽しさでマイナスの心のエネルギーは小さくなりますが、依然として大きなマイナスです。それなのになぜ子供が特別教室に行くのかを考えるときに、子供の心に大きなプラスの心のエネルギーを生じるものがあることを考える必要があります。それは子供は母親が喜ぶことを大好きだという、子供が持つ本能です。子供が特別教室に行くことで母親が喜ぶ、そのとき生じるプラスの心のエネルギーが大きいから、子供は特別教室に行くことができます。

母親が喜ぶことで生じるプラスの心のエネルギーが、子供が特別教室にいることで生じるマイナスの心のエネルギーよりも大きいとは限りません。また、はじめは大きかったのにやがて小さくなっていく場合もあります。そのような場合には、子供は特別教室に行かないか、行くのをやめてしまいます。

学校内にある特別教室では、子供が特別教室にいるだけでfecorが反応をして大きなマイナスの心のエネルギーを生じます。学校外の特別教室、学校を意識させない特別教室なら、fecorは反応をしません。それが子供の居場所になります。フリースペースになります。ただし、そこで学校と同じこと、勉強や規則などが行われるなら、子供は学校を意識して、fecorが反応をして、その学校外の特別教室にも行けなくなります。