じゃあお母さんが行く!

ある不登校の子供の母親からのメールです。

子どもが、虐めにあって、ぶん殴りに行きたい、ボッコボコにしてやりたい、と言った時がありました。子供は何かあると暴れる傾向がありましたから、それは子供の暴力的な性格、ゆがんだ性格と言えるのかも知れません。
その時私は料理をしていて、ちょうど包丁をにぎっていたので、振り向いて、じゃあお母さんが行ってあげる、と包丁をキラリと怖い笑みを浮かべて言いました。息子は、「こっわ~、ヤバ~、」と言ってゲームに戻って行きました。その後私はそのまま料理を続けました。子供は私が本気だと思ったのでしょうか?
それ以来、息子は特にあまり、そのような暴力的なことは、言わないです。その後暫くして、あるブログに書かれていたことから、今の辛さを子供が今知ってる言葉で表現しているだけだと知りました。
子供の言葉から、子供を歪んだ性格だと叱ったり、正そうとしては、いけないのですね。ありのままを認めてあげれば、よいのですね。これに尽きるのですね。

>子どもが、虐めにあって、ぶん殴りに行きたい、ボッコボコにしてやりたい、と言った時がありました。子供は何かあると暴れる傾向がありましたから、それは子供の暴力的な性格、ゆがんだ性格と言えるのかも知れません。
後でお母様も気づかれたのですが、それは子供が自分の辛さを自分なりに表現しただけで、辛さを暴言暴力で表現しやすい傾向があったという意味です。辛さに対する素直な反応の仕方です。大人から見たら都合が悪い反応の仕方ですから、歪んだ性格と表現するのでしょうが、歪むという言葉そのものが持つあるべき物の形が変わってしまったという意味ではなくて、それ自体が元来子供が持つ性格で有り、その性格が状況により表現されただけです。それ自体がその子供にとってあるべき姿なのです。でもその姿は親にとって、大人にとって好ましくないし、その姿自体が子供の成長にとっても好ましくありませんから、親がこの性格が表現しなくて良い環境を作ってあげて、この性格が弱まる、消失することを求めるべきなのです。

>その時私は料理をしていて、ちょうど包丁をにぎっていたので、振り向いて、じゃあお母さんが行ってあげる、と包丁をキラリと怖い笑みを浮かべて言いました。息子は、「こっわ~、ヤバ~、」と言ってゲームに戻って行きました。その後私はそのまま料理を続けました。子供は私が本気だと思ったのでしょうか?
常識的には、とてもひどい母親だと理解すると思います。その様な危険な真似をして、子供が真似をしたらどうするの、という大人が多いと思います。所が虐めに遭っている子供、遭っていた子供にとって、母親が絶対に守ってくれるという安心感を与える物です。母親も本気で包丁を持っていくと行くつもり無かったはずですが、それまでしても子供を守るという意気込みが子供に通じたのだと思います。
でも、なぜ反射的に包丁を持って、お母様が虐める相手の所に行ってあげると言えたのでしょうね。お母様に何かそれに通じる経験をした事があるのでしょうか?それとも母性から発作的にこのような行動に出ることが出来たのでしょうか?

>それ以来、息子は特にあまり、そのような暴力的なことは、言わないです。その後暫くして、あるブログに書かれていたことから、今の辛さを子供が今知ってる言葉で表現しているだけだと知りました。
子供は自分の辛さを言う必要が無くなった、母親が自分をしっかりと理解してくれているという安心感が出来たはずです。

>子供の言葉から、子供を歪んだ性格だと叱ったり、正そうとしては、いけないのですね。ありのままを認めてあげれば、よいのですね。これに尽きるのですね。
子供の言葉がいくらひどくても、それに基づいて行動をすると言う意味ではありません。自分の辛さを自分で知っている言葉で表現しているだけです。それは子供として自然な反応の仕方です。子供の表現する言葉を大人の思いのように正そうとするとそれ自体が子供を辛くします。ますます問題になる暴力的な言葉を発するようになります。子供の言葉を問題にするのではなくて子供が置かれている辛さから守ってあげる事で、子供が発する問題になる暴力的な言葉を無くすることが出来ます。普段家族が交わす言葉になっていきます。