<不登校の例>
中学校から不登校で荒れていた女の子です。高校を受験して合格しましたが、高校に通えなくて1年で、カウンセラーからの指示で退学させてあります。お嬢さんはその事実を知らないはずです。その女の子は最近荒れなくなって、アルバイトを始めました。アルバイトはシフトを守ってつとめています。帰ってきても荒れることはありませんが、帰ってくるとすぐに自分の部屋に引きこもってしまいます。この女の子の姿から、アルバイト先に登校刺激は無いとカウンセラーからアドバイスを受けたので、そのままアルバイトを続けさせています。けれど女の子は、母親を避けていますし、母親と目を合わせません。この事にお母さんは不満を持ってます。
その女の子が、先日両親の結婚記念日のケーキでお祝いをしてくれた。それを母親はうれしかったと言っていました。
<解説>
この女の子は、物理的なエネルギーの大きな子供です。いわゆる自分を持っている子供のようです。妥協が嫌いなようです。このような性格を仮定すれば、この不登校までの過程は理解可能です。つまり不登校だったけれど不登校分類3に特有のfecorの反応が強くないと言うより、弱いと理解するとこの女の子の姿が説明できます。fecorの反応が弱いのと、アルバイト先に女の子を苦しめる物がないか少ないので、女の子はアルバイトを問題なく、お嬢さん発の意思で続けられています。
このような女の子の性格を母親がどのように理解しているのかこのMSGからわかりませんが、女の子の反応の仕方から言うなら、母親は女の子の心を理解していないようです。この場合の女の子の心とは、女の子は女の子なりに成長をしたい、他人に関わってもらいたくない、です。その他人に母親は入りませんが、女の子は母親に他人的な要素を強く感じているのでしょう。その結果、母親を他人と同じように避けることになります。そのようなお嬢さんなりの生き方を認めないと言うことが、お母様がお嬢さんに不満を持つ原因になります。
いくら母親に他人的な要素を感じても、母親は女の子の母親であり、現在の世の中で一番大切な人です。その母親と心を通わせたい、親子になりたいと思うのは、心に余裕ができた子供によく見られることです。そこで結婚人言うことを口実に、お母さん私を理解してという意味で、ケーキをくれたのだと思います。それに対して母親が喜んだと言うことはとても良いことです。
女の子が母親を自分の母親と認めているのですから、母親の方でも自分の希望と異なる娘でも、自分の子供だから、自分の子供なりに成長をさせてあげよう、子供の将来は自分で決めさせてあげようと対応をなさると、親子関係が本当に楽しい親子関係になれると思います。つまり今後のお嬢さんとお母様との関係はお母様にあるという意味になります。