何が辛いのか4

>担任からの電話連絡では、その日に宿題をしてきていなかったので、そして其れが何回か続いていたので、先生に怒られたそうです。授業にも集中していなくてそわそわしていて、体操にも参加しようとしないで、保健室に行ってしまいました。担任がいろいろと質問をしようとすると、その場から逃げ出して家に帰ってしまったようです。帰っても母親に学校であったことを何も言っていなかったので、担任から電話連絡があったときに母親はびっくりしてしまいました。
>このようなことは今までなかったことです。母親が子どもにいろいろと尋ねても今までと同じことを渋々と言います。母親は学校に何か辛いことがあるように感じたのですが、その辛いことが何か特定できていません。そこでスクールカウンセラーと相談して子どもをしばらく休ませることにしました。子どもが学校を休んでいればまた登校できるのか、母親はとても心配をしています。

前回、不登校の原因は担任の学級運営にあると言いました。多くの人は、不登校になった子どもの性格に問題がある、教室内にいじめなどの問題を生じる子どもがいるので、その被害者の可能性があると言います。

子どもの性格に問題があるなら、担任はその子どもの性格を無視しないで、その子どもの性格に合わせた対応をすべきです。でも教室内にたくさんの子どもがいます。子ども一人の性格に合わせて、他のたくさんの子どもに同様の対応をすることは、時間的にも、他の子ども達のためにもできません。現実に、他の子どもの親たちが其れを許さないからです。

その結果その子どもがクラスないで辛くなったときに、その辛さに対応をできるのは母親だけです。具体的な対応法はここでは述べませんが、子どもが不登校になったとき、きっかけは担任の学級運営のことが多いですが、それと同時に母親が、学校で辛くなった子どもの心に気づいて、辛い子どもの心を癒やせていなかったと言う事実もあることを指摘しておきます。

いじめやクラスないでの荒れクラスないで荒れる子どもの問題があります。その結果子どもが不登校になったと考える親が多いと思いますが、それらの子どもも不登校にならない代わりにこれらの問題行動を起こしています。程度は低いけれど心が辛い子どもです。

完璧に良い先生はあり得ません。ある子どもには良い先生でも、他のある子どもには辛い先生と言うことが良くあります。とくに良い先生と言われている先生は、多くの子どもに良い先生であっても、必ず一方で、その良いという点でかえってとても辛くなっている子どもがいます。そのような意味で、母親だけは先生が良い先生だからと安心しないで、良い先生であればあるほど、子ども達に辛い部分があると考えた方が良いようです。ご自分の子どもの心に注意をしてください。