気づけない登校刺激

ある不登校の兄弟の母親下の相談です。

兄は部屋に引きこもりきりで、何ヶ月もお風呂も入れていません。やはり不登校の弟は、元気で家の中での生活をしています。その弟が兄の事を「くさい」と言ったり、兄のしていることを批判しています。冷たい態度になります。弟を早く元気にするために、兄に何か対応をした方が良いのでしょうか?

お兄さんは家中に登校刺激を感じていますから、自分の部屋に引きこもっています。もちろん御母様からも登校刺激を感じていますから、御母様に近づこうとしていません。この兄弟の問題を御母様が考える前に、御母様自身が持つ登校刺激、特にお兄さんが感じる登校刺激の門を可決するのが最優先されます。

御母様は家の中で元気で過ごす弟さんに、不登校問題の解決が近いと感じていらっしゃるのかも知れません。確かにお兄様ほど登校刺激を御母様から感じていないようですが、未だに学校に行こうとする動きがないのは、程度の差はあっても、やはり御母様から登校刺激を感じていると考えた方が良いです。

弟さんが元気そうに見えても、未だ復学は無理です。問題点は
御母様の気づかない登校刺激が御母様にあること
兄弟姉妹の間の問題に、御母様は関与しない方が良い
の二つがあります。

御母様の何がお子さん達に登校刺激になっているのかメールからわかりません。きっと御母様がお子さん達に、特に弟さんに復学を考えていらっしゃること自体が登校刺激になります。其れ以外にも登校刺激があるかどうか、このメールからわかりませんが、お兄さんと弟さんとの問題は、その根底に御母様に、そして御母様の周囲に登校刺激があることを考えてあげて、其れをなくする対応が最優先されます。

けれど御母様は御母様に、御母様の周囲に登校刺激があることすら気づかれていないからこのような相談メールをくださったのだと推測されます。