解説2

>私は「行かないでいいから家にいなさいよ」と言うと、
息子さんが受けた登校刺激を帳消しにできないまでも、かなり弱めてくださった言葉でした。母親には今までの学校に行くことを考えないだけでなく、学校を忘れる対応をお願いしていましたから、母親から自然にこの言葉が出てきたのだと思います。

>目を赤くしながら「もう4年前とは違うんだ」と泣き始めました。
もう4年だよという私からのMSGに書かれていないけれど、息子さんは不登校を意識していなかったし、それも4年間不登校をしていることも意識していませんでした。別の言い方をすると、母親との会話の中で学校の話は出てきていなかったし、不登校になって何年たったのかも話題になっていませんでした。

そうは言っても就学年齢の子供ですから、学校のことを完全に忘れていたはずはありません。でも4年不登校をしていたことをそれほど意識していなかったはずです。あくまでも息子さんの姿からの推測です。息子さんは年月を忘れてゲームやネットの楽しさに没頭していました。その結果とても日々の生活の姿が元気になっていたので、母親に油断があったのかも知れません。次に書かれているように、ネットでは登校刺激になる言葉を受けてもそれほど登校刺激になって居なかったからですから。

>しばらく泣いてずっと抱きしめていたのですが、少し落ち着くと「もう4年も家にいてどうしていいかわからない、家でずっとパソコンをやってこれからどうやって生きて行けばいいの」とまた泣きながら話をしてきました。明日学校においでと言われたようです。
息子さんの言葉や姿から言うなら、「明日学校においで」とだけ言われたとは思えません。1時間程度も話してきたと言うことは、きっと学校に行かないことで息子さんの将来がなくなるようなことを言われたはずです。もしそうだとしたら、それは子供の発想ではなくて、大人の言葉の受け売りだったはずです。
勿論1時間ほど外でゲームなどの話をしてきた可能性もないとは言えませんが、もしそうだとしたら、息子さんの姿はもっと違っていたはずです。楽しいゲームについての話を母親に報告したはずです。

>私は黙って聞いていました。
辛い子供の話を無条件で、母親の意見を言わないで、聞き続けてくださいました。心が辛い子供への対応法の基本の一つです。

>息子は「もう4年経つよ」と何回も言っていました。
3人の友達から、4年間の不登校を強く意識させられたのでしょう。母親の対応次第では不登校になったときの状態に戻る可能性がありましたが、母親の対応が良かったので、一時的な登校刺激で終わったようですね。