荒れる子供 解説2

>そして、何をすればいいか分からないと、泣きながら私に言う
この言葉は自分で何かしなくてはならないと、今の自分ではだめだと感じている、軽い自己否定になって居ますが、子供の心の中では学校に行っていない自分を否定している、自分は学校に行くか社会に出て行かなければならない、という登校刺激を自分で作っている、という意味に理解できます。子供がなぜ荒れたのか、母親に解らなかったけれど、このような自分で作った登校刺激で子供が辛くなって荒れたのだと解ります。

>「ゆっくり家で休めばいいし、やりたいことはそのうち出てくるから気にしなくていい。お母さんと家でゆっく過ごそう!」と話しました。
この言葉は、学校に行かなくて良い、社会に出て行かなくて良い、と登校刺激を打ち消す言葉ですから、子供の心は大きく楽になったのだと思います。

>息子はこんなに辛かったのかと、散らかった部屋を見て改めて思い知らされました。その衝撃に私も涙がとまりませんでした。息子がドアを蹴りまくってるいる間、すごく長く感じました。
それは子供の心の辛さの表現であり、自分で作った登校刺激さえ無ければ、子供は荒れなかったはずです。なぜ自分の知識から登校刺激を作ったのか、MSGから解りません。ゲームやネットからの登校刺激はこれほど強く作用しない傾向がありますから、子供がゲームやネットを楽しんでいる事実を登校刺激と結びつける必要はありません。それよりもゲームやネットを楽しんでいると、子供の周囲にあるまたは知識にある登校刺激に気づかない傾向があります。

>息子の荒れを止めない様に見てぬ振りをしたつもりですが、もっとひどい荒れが来ると考えた方がよいのでしょうか?
そうです。子供は自分の心の辛さを荒れると言うことで表現して、その辛さを解消しようとしたのですから、子供の荒れを止めない方が早く、確実に、子供の辛さを軽減して、その時点での荒れが収まっていきます。
常識意に反しますが、子供の荒れを親により止められてしまうと、止められた時点で子供の心の辛さが子供の心に残っています。そして子供の荒れを親により止められたと言うことで、子供は親によって今の自分の心を否定されたと反応をして、登校刺激からの辛さと、辛さを素直に表現できないという辛さと相乗効果を生じて、子供はますます辛くなり、ますます荒れが強くなり、それだけ親も辛くなります。かえって荒れが長引いてしまいます。

>登校刺激がまだまだあるのですね。
そうですが、自分で作った登校刺激の可能性が高いです。子供の周囲に具体的な登校刺激があるのかどうか、このMSGから解りません。

>散らかった部屋やドアの修理をしていると、息子が「散らかしてごめんね」と一緒に片付けてくれました。そして、気楽にやっていくねと話してくれましたが、それは本心なのでしょうか?
本心から心が楽になったという意味です。子供を楽にしたのは母親の共感とスキンシップです。
散らかった部屋を母親の方で片付ける、ドアの修理を母親がすることは、子供の方からそれを求めた場合には、子供発の意思を母親が認めたことになります。子供が求めないのに母親の方からした場合、子供の情動では荒れたことを否定された、荒れてはいけません、というMSGになる可能性が高いです。
この否定されたと子供が反応をするという心の反応と、母親からの荒れることを認められて、共感とスキンシップで辛さを癒やされるという子供の心の反応と、互いに相殺されたはずで、その結果未だ十分に子供の心が母親によって癒やされていたので、

>それから、再度ゲームを始めましたが、上手くいっているようです。「やっぱり、悪いことがあったら、いい事があるね。それが分かった」と言って、嬉しそうに私とハイタッチしてくれました。
このような子供の姿になりました。それほど母親と子供との信頼関係を高める母親の対応には、子供の辛い心を癒やす、子供の心の辛さを解消する高価があります。
これも常識に反しますが、このことを母親だけは理解して、次回からは子供の方から要求がない限り、荒れた部屋の片付けや、ドアなどの壊れを直すなどの対応をなさらない方が良いです。
それも子供のあるがままを認める母親の対応になります。母親と子供との信頼関係を高めることになります。

この私のRESは逆行動の法則からも理解していただけたらと思います。