見方を変えた4 3人の子供の不登校

ここでは不登校の子どもを持つ親に向かってMSGを発信しています。不登校の子どもを持つ親が子供の不登校問題を解決してもらうために、学校批判、教師批判、をしてきました。それは、不登校になった子供の立場からの学校への見方であり、決して学校についての一般論ではありません。不登校の子どもを心が元気な子供にして社会に送り出すために、不登校の子どもの立場から、今の学校のあり方を批判せざるを得ません。そうしないと不登校の子供の心を元気に出来ないからです。

けれど学校制度は日本中同じです。その内容は学校により若干の違いはあっても同じでないと、父兄から批判が出ます。教育行政が成り立ちません。それを踏まえて、不登校でない子供の立場も考えなくてはなりません。勿論今の学校制度で能力を伸ばして大人になっていく子供の方が多いでしょうから、学校と子供との関係は、それぞれの子供一人一人について考えていく必要があります。そればかりでなく、今の学校制度に合っている子供には、今の学校制度の問題点を考えなくて良いことになります。もし問題点があっても、心が元気な子供なら、学校内の問題をその子供なりに、自分で解決してくれるという事実もあります。

子供一人一人について考えてくれるのは親、特に母親です。子供が学校に適応してくれていて、順調に能力を伸ばしてくれることは、母親にとって嬉しいことです。それでも子供の間にどうしても色々な面で競争が生じてしまうことは、学校内ばかりではありません。子供がその本能から求めている子供の集団に、子供間に能力の差が出来てしまうのは仕方がないことです。その能力の差を持ちながら、その子供なりに心も経済的にも自立した大人になってもらうのが、親の役目になって居ます。