子供の心1解説

「大人の心と子供の心は異なる」という事実
これを客観的に説明する方法はありません。その異なる点の一番は、子供は子供が持つ知識から、記憶から、行動することが出来ないかとても下手だという事実です。子供は自分の持っている記憶を言葉に出来ます。言葉として文章にも出来ます。けれどその言葉通りに行動が出来ないか、出来てもとても下手です。

しかし実際に子供が言葉通りに行動をする場合があります。その姿は大人の場合とそっくりですから、多くの人は子供は子供の知識や言葉通りに行動が出来ると考えやすいです。ところが子供が子供の知識や言葉通りに行動した時には、その際に必ずその子供にとっての喜び(報償)か辛いこと(罰)を避けるという状況にいます。つまり、子供が子供の持つ知識や言葉通りに行動しても、子供の場合には情動行動なのです。それに対して大人が大人の持つ知識や言葉から行動する時とは、意識行動です。情動行動ではありません。

子供は子供の知識を、記憶を増やしている段階です。すごいスピードで知識を増やしていきます。けれどその知識から行動をすることが出来ないかとても下手です。子供の知識から行動を指せるには、褒めてあげるとか、何か子供が求めている物をあげるとかのご褒美をあげる必要があります。または、子供を叱るとか罰を与えようとするとかしてその罰を避けるために行動を指せることになります。