このままで良い?2

<質問>

息子は不登校になって3年になります。学校と一切の関わりを取り除いて、ゲームやネットを好きなだけさせています。息子は昼夜逆転を止めて家の中ではとても元気です。しかし外に行く気配がありません。これがいつまで続くのか不安になります。このまま一生引きこもりのままになってしまわないでしょうか?

<回答>

ゲームで心のエネルギーを大きくした子供、ネットで心のエネルギーを大きくした子供は、その心のエネルギーをゲームに注ぎ続ける子供は、その心のエネルギーの大きさから、大人になっても社会的に、経済的に自立してくれます。ところが心のエネルギーが貯まらない状態で大人になってしまうと、その大人は子供に見られたような自発的な心のエネルギーの増大はありません。その結果、良くて現状維持になります。

引きこもり、ニート、フリーターの大人は、周囲の大人からの手助けがあっても、なかなか社会的に、掲載的に自立が出来ません。其ればかりでなく、周囲から就労を要求されると、其れは不登校の子どもについての登校刺激のように機能をして、それだけで心のエネルギーを奪ってしまいます。不登校の子どものような楽しみをしていても、所謂オタクというような楽しみをしていても、就労刺激がその人の心のエネルギーを奪ってしまいます。ですからその人が就労刺激と感じないような方法で、就労に持って行く必要がありますが、そのことについては省略します。

不登校の子どもを持つ母親達は、自分の子供が大人の引きこもり、ニート、フリーターになってしまうことを心配しています。心配すること自体が不登校の子どもに伝わってしまい、子供は安心して楽しいことに没頭できません。其れは子どもの心のエネルギーの増加を阻害してしまいます。その結果、子供が大人になったときに引きこもり、ニート、フリーターの姿になってしまう可能性が高くなります。母親は自分の子供を無条件で信頼する必要があるという理由はここにあります。不登校の子どもについて、母親が納得できなくても、母親が登校刺激を取り除き、子供を信頼しているというMSGを子供に送り続ける必要があります。

不登校の子どもは登校刺激が無くなるだけでその子どもなりにゲームなどの楽しさに没頭できるようになります。心のエネルギーを高められるようになります。母親は子供を無条件で信頼しているというシグナルを送るために、子どもを見ない、子供に言わない、母親の笑顔、を続ける必要があります。それでも母親は子供が昼夜逆転をして、ゲームばかりに、ネットばかりに、漫画ばかりに、没頭している姿に耐えられなくて、果たしてこのままで良いのかと心が揺れ動くようです。その揺れ動く心を支えられるのは、現時点では、自分の子供の不登校問題を解決出来た母親しか居ないようです。自分の子供の不登校問題を解決出来た(もっと正確に言うと解決の方向に向かっている)経験を持つ母親達の親の会(当方では検討会)に、話を聞くだけでも参加なさると良いと思います。