是非知って欲しいトラウマ

子供が不登校になるのは、その不登校の程度に相当したトラウマが、不登校の子供の心にあることです。その事実を今日しも親も知りません。勿論トラウマという言葉を教師も親も知っていますが、その実態を知らないのです。その実体が分かれば、不登校の子どもへの対応法も、自然と分かるのですが。

トラウマは、他の人では何でもない物で、トラウマを持っている人だけがとても強い恐怖を感じる、その感じ方です。ここで間違っていけないことは、トラウマがあるから心が辛くなるのではありません。多くの人はトラウマがあるから心が辛くなると考えているようですが、トラウマがあっても反応をしなければ、トラウマが無いのと同じ生活が出来ます。つまりトラウマを反応させるような物があるから、トラウマが反応をして辛くなります。それ故に、トラウマを持っている人が、トラウマが反応をする物を避けて生活をすれば、トラウマが無いのと同じ生活が出来ます。

トラウマにも強いトラウマと弱いトラウマと、その反応の程度は色々ですが、トラウマの反応が弱い内に、トラウマが反応をしない時間が長いと、トラウマは消失してしまいます。その結果今までトラウマが反応をして辛さを感じていた物が、平気になってきます。

トラウマはトラウマが反応すればするほど、トラウマの反応が強くなり、トラウマが反応をしたその辛さはだんだん強くなっていき、最終的には死ぬ思いになっていきます。それ故に、トラウマが反応するような状況を絶対に避けなければならない理由です。トラウマには慣れは無くて、増悪があるだけです。