お答えします

コメントに頂いた質問にお答えしたいと思います。

多分、基本的な質問です。部屋にこもっているお子さんは、かまってほしい、寂しい、とかはなく、ただ辛いから部屋から出たくないのでしょうか。母親はそっとしておくだけでいいのでしょうか。

これは大人の感じ方からの質問ですね。未だ次のようなことを言っている人は非常に少ないと思いますが、「大人の心と子供の心と違う」のです。大人の知識や感じ方からの考え方での対応は、子供の心に沿っていないことが多いのです。

心が元気な子供では子供の方で大人の思いに合わせてくれます。つまり子供として無理ない程度に、所謂よい子を演じてくれます。又は、その大人を介して母親に伝わり、母親から褒められることを代償に、大人の思いに合わせることが出来ます。

ところが心が辛い子供、その例として不登校の子どもでは、大人の思いに合わせることが出来ません。子供の感じ方で素直に反応をしてしまいます。それが子供にとって嬉しいことでも(報償刺激)でも、子供にとって辛いことでも(嫌悪刺激)、反射的に反応をしてしまいます。その大人が母親だとしても、子供の心に沿わない対応だと、母親に対して荒れたり問題行動をします。其れをしないまでも、母親から逃げ出して自分の部屋に逃げ込んで母親を拒否をします。

母親はその存在自体で、子供にとって子供の本能からのとても大きな喜びです。子供の方から近づいて行きます。その子供が母親に近づかないと言うことは、子供が持つ本能以上の嫌悪刺激(多くは登校刺激)を母親が与えていることになります。母親が子供に嫌悪刺激を与えていなければ、子供は母親に関わって欲しい=関わって欲しい物です。何か孤立感を感じるときにはその寂しさを母親にその寂しさをいやして欲しい物です。ですが、子供が母親を拒否して自分の部屋に引きこもっているときには、その子供が持つ本心的な欲求以上の辛さを母親が与えているのです。ただ母親がそれに気づいていない場合が多いのです。母親が子供に登校刺激を与えること、つまり、部屋に閉じこもっていないようにしてあげるのは、大人の考え方では当たり前のことだからです。その当たり前が、部屋に引きこもっている子供を苦しめているのです。

>部屋にこもっているお子さんは、かまってほしい、寂しい、とかはなく
不登校で心が辛い子供では、母親から登校刺激を受けるから、このような感情を生じません。ただ単に辛さを与える母親から逃げたいだけです。

>ただ辛いから部屋から出たくないのでしょうか。
辛い自分の心を守るために、母親を拒否しています。もっと大切なことは、子供は母親に「拒否をしている理由を母親に理解して欲しい」のです。これを無意識にしています。

>母親はそっとしておくだけでいいのでしょうか。
母親が登校刺激を与えているから、子供が自分の部屋に引きこもっています。しかし多くの場合何故母親が登校刺激を与えているのか、母親が理解していない場合が多いし、それどころか登校刺激とは何かを知らない母親も多いです。その様な母親を子供が拒否をして自分の部屋に引きこもっているのですから、母親が登校刺激に気づくまでそっとしておくことは、子供を部屋から引き出そうとする対応よりは良いです。ただそれだけでは、解決には結びつきません。