＜ＭＳＧ＞
以前、引きこもりの息子が、家事の手伝いをしたいと申し出てきた事がありました。私は断りました。引きこもりで居ることの罪悪感から、罪滅ぼしをしようとしているように思えたからです。息子にそうじゃないか？と聞くと、「そりゃそうさ」と返ってきました。「辛いときに、家の手伝いなんてしてくれなくて良い」と、私は息子に言いました。
それから息子は一切、手伝うと言わなくなりました。私はそれで良いと思っていますが、どうなんでしょうか？
＜解説＞
＞以前、引きこもりの息子が、家事の手伝いをしたいと申し出てきた事がありました。
以下を読むと、息子さんは言葉で家事の手伝いをしたいと言ったようですね。これが息子さんの本心なら、家事を手伝うだけの心のエネルギーがあるなら、言葉で家事を手伝うという前に、息子さんの方から家事の手伝いを始めます。ですから、今回の息子さんの言葉は、息子さんの本心ではなくて、よい子を演じたのでは無いかと推測されます。
ただ、なぜ息子さんがよい子を演じなければならなかったのか、そのことはこのＭＳＧから分かりません。以下のＭＳＧを読まれても推測できますが、この時点で未だ息子さんは家事を手伝うだけの心のエネルギーを持っていなかったと判断されます。
＞私は断りました。
結果的に御母様の対応は息子さんにとって良かったです。決して息子さんの意思を否定したのでは無くて、息子さんの本心、未だ家事を手伝うだけの心のエネルギーが無いことを、御母様が認めたことになり、息子さんは安心して引きこもられ続けたのでは無いかと推測されます。
＞引きこもりで居ることの罪悪感から、罪滅ぼしをしようとしているように思えたからです。
御母様にその様に思えたのですね。息子さんは未だ子供年齢ですから、このような大人の考え方を特別な場合を除いてしません。多くの場合、家の中に家事を手伝うを初めとして、引きこもっていてはいけない、ゲームばかりをしていてはいけないという雰囲気がありませんでしたか？
＞息子にそうじゃないか？と聞くと、「そりゃそうさ」
＞と返ってきました。
きっと息子さんは何故家事の手伝いをしたいと言ったのか、分かっていなかった、何か言う必要が会ったと言う意味では無いかと思います。あくまでも私の推測です。少なくともかなりの年長の子供でも、このように大人でもなかなか言えない言葉を本心から言えません。何回もこのような言葉を言う機会があった子供では言う場合があるかも知れません。今回は御母様の言葉に同調しただけでは無いかと、それ以上よく分からないから、御母様の言葉に従っただけでは無いかと､私は推測します。
私は息子さんがよい子を演じたと申し上げましたが、息子さんはほんとうによい子です。御母様思いの息子さんです。だから家事を手伝おうと言うよい子を演じたのでは無いかと推測します。
＞「辛いときに、家の手伝いなんてしてくれなくて良い」と、私は息子に言いました。
未だ完全では無いけれど、御母様が息子さんの心を理解し始めたと息子さんは感じてきているのかも知れません。そこで息子さんは御母様をテストした、よい子を演じてみた、その結果、きっと息子さんはよい子を演じなくて良いと感じたのではないかと思います。ただ其れを意識したかどうか､其れは分かりません。
＞それから息子は一切、手伝うと言わなくなりました。
息子さんがよい子を演じなくて良いと意識をしていなくても、判断したことが分かります。未だ息子さんは自分から家事を手伝うだけの心のエネルギーを持っていないことが分かります。
＞私はそれで良いと思っています
その様な息子さんをそのまま其れで良いと認めてくださった御母様に感謝をします。御母様はかなり良く息子さんの本心を感じ取れるようになっています。その様に息子さんが反応をしています。未だもうすこし時間がかかりますが、その内にが時を手伝おうと言わないで、家事を手伝うようになります。もうすこし待ってあげてください。
