おばさん!

不登校引きこもりで、部屋でゲームばかりをしているの11歳の息子です。
「これ持って行ってーおばさん笑」と子どもが言ったときに笑顔で「はいはい」と持って行くと、「そこはおばさんじゃねーよ!って言ってほしかったなー」と言いました。「だって、そのままの息子でいいんだもん」と言ったら何も言わずゲームを続けていました。
おばさんじゃねーよ!について、子どもはわたしからのツッコミを期待したのにつまらない母親と思って黙ってゲームを続けていたのかと、私は思いました。

<解説>

>「これ持って行ってーおばさん笑」と子どもが言った
息子が母親に怒り、反感をもってこのように言ったなら、語調とか、表情とか、その時の行動、その後の行動に、母親に向けた怒りを感じさせる物があったはずです。このMSGからそれはないばかりが楽しげに言った様ですから、お母さまに対して親しみ、信頼感を持って行った言葉と考えられます。それでも今までのお子さんの姿から、必ず母親が息子の要求を叶えてくれると信頼してくれるかどうか、信頼して良いかどうかというテストの意味も少しだけあったと思います。

>笑顔で「はいはい」と持って行くと
常識では子どもを甘やかすことになります。自分のことは自分でするようにとのしつけをするように考えると思います。しかし母親は見事に息子からの信頼感、テストに答えてくれました。息子が母親を信頼する要件になりますし、息子からのテストに合格しています。

>「そこはおばさんじゃねーよ!って言ってほしかったなー」と言いました。
これは息子が母親を大好きだから、息子からの母親への親しみの表現、安心して母親に冗談が言えると息子が解釈したという意味でしょう。それでもほんの僅か、お母さまの息子さんへの信頼感に関するテストが入っています。母親への信頼感からの、逆説的な表現(勿論無意識です。きっと漫才か何かから覚えたのでしょう)です。息子さんの心では、こんな冗談でも通じる優しいお母さまと理解したはずです。

>「だって、そのままの息子でいいんだもん」と言った
これはすごい母親からの言葉ですね。この言葉で、息子は母親を無条件で信頼し始めるでしょう。

>何も言わずゲームを続けていました。
この言葉で、息子は母親を無条件で信頼し始めた息子の姿です。

>おばさんじゃねーよ!について、子どもはわたしからのツッコミを期待したのにつまらない母親と思って黙ってゲームを続けていたのかと、私は思いました。
これは大人の心からの発想ですね。その意味で、お母さまは未だ子供の心がよく分かっていない、少なくともこのMSGの範囲のことでは分かっていらっしゃらないけれど、不登校引きこもりの子どもへの対応は理解していらっしゃることが分かりました。
勿論、息子が不登校引きこもりでなく、心が元気な子どもなら、このように思われても、つまり常識的に考えられても、全く問題ないのですが。