ある男の子からの考え方 2

>高校二年の純一君は少し線が細い青年ですが、とてもしっかりとしていて勉学に励んでいました。積極性も有り、クラス委員も進んでしていました。秋の文化祭では数名の仲間と役員になって、クラスをまとめて企画を作り、担任と話し合いました。然しその企画の内容が今までにないユニークな物だったので、担任から強く拒否をされてしまいました。

このまま学校内でのトラブルが無くて、純一君なりに成長できたら、この性格上の長所が役立ったでしょう。この性格上の長所から、純一君は次々と挑戦を始めました。その挑戦の姿が、勉学に励み、学校での日常生活に積極性を示して、クラス委員を行ったのです。見た目はとても良い高校生だったのですが、純一君の本心では無かったと思います。無理をしていて、高校生活から求められたことを行ったという意味だと思います。無理をしているから、親から見たら少し線が細い青年と理解されたのでしょう。

この挑戦に見合った結果が得られていたら、この挑戦に純一君が納得できた接近系が得られたなら、純一君は心のエネルギーを高められて、高校生活を終えることが出来たはずです。所が無理をしていることから、見た目と異なり、この性格上の長所を表現し続けるのに多くの心のエネルギーを費やしたので、いつまで経っても線が細い青年のまま、無理な挑戦を続けてしまったのでしょう。

この無理な挑戦から純一君を守るためには、母親の対応が必要だったと思います。母親が純一君に家で学校を忘れて、純一君の心が和み、高校での挑戦を忘れられる時間を作ってあげるべきでした。それもあったのかもしれませんが、純一君の姿から、あったとしても、純一君の挑戦から受ける心の辛さを十分に解消できる者では無かったと思います。その結果として純一君が持つ性格上の長所から、文化祭の役員に挑戦をしてしまったのでしょう。母親は文化祭の役員にならなくて良いと、逃げ道を作ってあげるべきでしたが、それがなされたかどうか分かりません。きっとなされなかったのだと思います。

それでも文化祭の役員でいることに問題を生じなければ、それまで通りに挑戦を成就させて、次の朝鮮に向かったはずです。所が担任から、企画の内容を拒否されて、挑戦が挫折してしまいました。この時点で純一君は葛藤状態になったはずです。それでも純一君は文化祭の役員から家に逃げて来れていません。逃げ道が無かったはずです。そして葛藤状態の辛さから、自己否定をはじめて、もっと辛くなり、当然挑戦は出来なくなりますし、前は挑戦することで高校での辛さを回避できましたが、今回はそれが出来なくなって、高校を回避すること、即ち高校に登校することすら出来なくなりました。