共稼ぎの母親から

共稼ぎで定職を持っていて、その子供が13歳の不登校です。その母親から自分の子供についてMSGを頂きました。

私のように、共働きで母親の帰宅が遅い家は昔より遥かに増えています。生活のため以外にも自分のキャリアのため働き続ける人も多いでしょう。私も生活のためと、私自身のキャリアのために働いていました。

政府の少子化対策すら共働き前提の時代に、息子ははっきりとダメだと言いました。日々の母親のケアが子供にはどうしても必要だと言うことを実感としてでた言葉が「ダメ」だったのかなと思いました。

仕事を持っていても子供をケアする時間を短く濃い時間でも持てたら、きっと子供は大丈夫なんでしょうね。子供の性格によって求める大きさも違ってくるのでしょうか。

<解説>

>私のように、共働きで母親の帰宅が遅い家は昔より遥かに増えています。
物質的に豊かな時代、子ども達に物質的な豊かさを経験させ、どのように成長をしていくのかを学習させるために、子供にその時代相応の豊かな生活をさせる必要があります。そのために父親からの収入だけでは不足で、母親からの収入も加味して、物質的に豊かな家庭生活を営むことは大切だと思います。しかし、そこには子供にとって大きな落とし穴がある場合があります。それは心の発達の問題です。発達と言うより、心を痛めない成長の仕方を保証してあげると言った方が良いと思います。

>生活のため以外にも自分のキャリアのため働き続ける人も多いでしょう。私も生活のためと、私自身のキャリアのために働いていました。
母親の場合、母親としてのキャリア以外に、社会人としてのキャリアを求めていらっしゃるのでしょう。母親としてのキャリアを世の中は認めない傾向にありますが、子供の立場から言うなら、母親の社会人としてのキャリアより、母親としてのキャリアを大切にして貰いたい場合があるのです。

>政府の少子化対策すら共働き前提の時代に
少子化をお金だけで解決しようとしても、無理なような気がします。お金があっても、母親としてのキャリアが旨く出来ない場合がありますし、お金が無くても母親としてのキャリアを旨く歩んでいる母親が居ます。しかしやはり、ある程度のお金が無くては、物質的に豊かな時代の子育ては難しさがあります。その意味で政府の子育て対策はそれなりの意味があります。

子育てに必要なのは子供と母親との間の信頼関係です。お金があっても、母親と子供との間に信頼関係が無いと、子供の心に辛さを生じるようになります。勿論お金が無くて、母親が子供と母親との間の信頼関係への配慮をする余裕が無いなら、其れも子供の心に辛さを生じます。

>息子はっきりとダメだと言いました。日々の母親のケアが子供にはどうしても必要だと言うことを実感としてでた言葉が「ダメ」だったのかなと思いました
子供の心が辛くてそのケアを母親が出来ていないのは、母親が仕事をしているからだと息子は理解しているようです。母親が子供の心のケアを出来ていなかった頃を子供は思い出しているのでしょう。しかし現実の母親は、確かに一時は辛かった子供の心を癒やせなかったけれど、現実に過去と同じだけ母親が働いていても、息子の辛い心をいやし、息子をここまで元気にしたことに間違いありません。

>仕事を持っていても子供をケアする時間を短く濃い時間でも持てたら、きっと子供は大丈夫なんでしょうね。
要はケアの仕方です。今のちまたのケアの仕方は、不登校で心が辛い子供の心を子供が納得するように癒やせないと言うことが問題で、ケアをする時間の問題では無いです。子供の心に沿ったケアをすれば、母親は日中働きに出ることに問題はありません。

>子供の性格によって求める大きさも違ってくるのでしょうか。
敢えて言うなら、母親の性格の問題、母親が常識を捨てて、今まで持っている知識を捨てて、心が辛い子供の心にそう対応をするかどうかでしょう。