オーラ

<質問>

不登校引きこもりになった息子は居間11歳です。あと10年以上も不登校引きこもりの解決のために、時間がかかると言われました。もしそしたら息子は二十歳を越えてしまいます。学校も社会も息子を待ってはくれないんです。息子が取り残されて、生きていけなくなるから、母親の私は焦るんです。
息子から登校刺激を取り除く試みを認めてくださいました。その際に、一生懸命登校刺激を取り除こうとしている私から、息子に学校に行って欲しいと言うオーラが出ているとあります。これだけ登校刺激を取り除く努力をしても、息子に行くようにと言う言葉がけをしなくても、学校に行かない息子の姿を見て、湧き出てしまう息子の将来に関する私の不安や感情までどうにも出来ません。

<回答>

不登校引きこもりになった息子は居間11歳です。あと10年以上も不登校引きこもりの解決のために、時間がかかると言われました。其れだと息子は二十歳を越えてしまいます。
不登校の解決には長い時間を要する場合が多いです。短い時間で不登校を解決出来た場合には、かなりの率で子供を無理して学校に戻している場合があります。無理して子どもを学校に戻した場合、ある時間をおいて又子供が不登校になって、不登校の解決が難しくなります。また、子供が不登校にならない場合もありますが、子供の心のエネルギーが貯まりません。成長をしても意欲が無い大人になってしまう場合が多いように推測されます。

それ故に、不登校を急いで解決しようとしないで、子供の心のエネルギーが高まる対応をする必要があります。そのためには10年ぐらい不登校を続けて、心のエネルギーを大きくして、それから社会に出て行った方が、大人として好ましい姿になるからです。

又その頃になると、心が子どもの心から大人の心に変わってきて、自分の意思で自分の心の辛さを解消出来るようになることも、配慮した発言です。つまり、母親が不登校の子どもの対応法を知らなくても、母親が子供の不登校を責めない限り、子供の心が大人の心に変わることで、子供が自分の生き方を自分の意思で決められるようになるからです。

>学校も社会も息子を待ってはくれないんです。
其れは学校についてだけです。社会は子供に働く意欲=心のエネルギーがある限り、その子供を受け入れてくれます。但し、必ずしも母親が希望する形での受け入れ方では無いです。母親は納得できなくても、子供が納得して社会に出て行くなら、其れで良いはずですし、多くの場合、最終的に母親も納得しているようです。

>息子が取り残されて、生きていけなくなるから
そのためには学歴で無くて、子供の心のエネルギーを大きくするような子育てを母親はすべきだと思います。

>母親の私は焦るんです。
不登校の子どもの母親が、学歴について焦ることはよく分かります。しかし、現実にその焦りが不登校の子どもに伝わると、子供は自己否定をおこして、心のエネルギーを貯めることが出来ません。心のエネルギーが小さいことで、子供は社会に出て行きにくいし、社会に出て行ってもそこで挫折をしてしまう可能性が高くなります。

そうは言っても母親も常識的な母親からスタートしています。焦るなと言っても焦ってしまいます。母親は辛いですね。

>息子から登校刺激を取り除く試みを認めてくださいました。その際に、一生懸命登校刺激を取り除こうとしている私から、息子に学校に行って欲しいと言うオーラが出ているとあります。
上記の母親の焦りはオーラとして子供に伝わってしまいます。母親として、登校刺激は全て取り除いても、母親からのこのオーラで、子供の方で自分から登校刺激を作ってしまいます。

>これだけ登校刺激を取り除く努力をしても、息子に行くようにと言う言葉がけをしなくても、学校に行かない息子の姿を見て、湧き出てしまう息子の将来に関する私の不安や感情までどうにも出来ません。
そのために、私は母親に、日中家を空けるように、可能ならパートでも良いから働きに出ることを勧めています。働いている間は子供のことを忘れていられますし、日中の母親からのオーラは子供に届きませんから。