躾け

とても納得できる内容ですが、では不登校ではなく心のエネルギーがプラスの子供に、いわゆる躾や危険なことなどを教える際はどのようにすれば良いのでしょうか。
「◯◯をすると△△だから危ないんだよ、だからやめようね。分かった?」というのもダメなのでしょうか。
感情的にガミガミ叱り「分かったの!?」というのは確かに子供を追い詰めると思いますが、子育てをする上で「分かった?」を使わないのは難しいのではないでしょうか。
子供への躾や何かを教える際の、具体的な声がけ方法を教えていただきたいです。

<解説>

子供の心と大人の心と異なります。子供の心は経験不足ですが、基本的に大人の心と同じです。ただ違うところは、子どもは知識から、つまり意識的な行動ができないという、多くの大人にはとても信じられない事実です。それ故に子どもに知識だけ与えても、その知識からの行動ができないと言う、子ども特有の心の仕組みを大人は理解する必要があります。勿論知識を教えるのも悪くはないですが、それに加えて子どもに経験を繰り返すことで覚えさせる必要があります。

>とても納得できる内容ですが、では不登校ではなく心のエネルギーがプラスの子供に、いわゆる躾や危険なことなどを教える際はどのようにすれば良いのでしょうか。
例えば、小学校に入学時に道路は右側を歩きましょうとか、横断歩道を渡りましょう、と言うような知識を教えるだけでなく、子どもに道路を具体的に歩かせて、経験から覚えさせています。

>「◯◯をすると△△だから危ないんだよ、だからやめようね。分かった?」というのもダメなのでしょうか。
駄目ではないですが、それで子どもはその言葉通りに止めてくれません。危ないという経験を何回かさせることで、その言葉も、行動の仕方も覚えてくれます。最後の部分、分かった?は言葉を繰り返すことで、知識として覚えてくれますが、それが行動になりません。◯◯をすると△△だから危ないという経験を、子どもにどのようにさせるか、それがしつけになります。

例えば子どもがナイフを使って何か工作をしようとするときを考えてみて下さい。上記の記載を参考に考えてみて下さい。

>感情的にガミガミ叱り「分かったの!?」というのは確かに子供を追い詰めると思います
その通りです。心が元気な子どもでは、この分かったの?の部分を無視してくれるかも知れませんし、子どもによっては信頼されていない、否定されたと心が反応をしかねません。否定されたと心が反応をする子どもは、この言葉を言った大人に対して、怒りを、辛さを、感じるようになるかも知れません。言葉も言葉通りに記憶してくれないかも知れません。

>子育てをする上で「分かった?」を使わないのは難しいのではないでしょうか。
繰り返しますが、大人の知識の押しつけになります。それにより言葉を記憶するか、拒否反応を起こして無視をするのか、子供の心の状態、言う人と子どもとの関係などで異なってきます。それに知識だけを教えても、子どもはその知識から行動をできないと言うことを考えると、害はあっても益はないと推測されます。

>子供への躾や何かを教える際の、具体的な声がけ方法を教えていただきたいです。
声がけの仕方次第で子どもが知識として覚えてくれます。但し、実際の行動になると、経験しないとできるようにならないのです。それは声がけをしてくれた人と一緒に行動することで可能になります。行動をしなくても絵本や漫画、映像でも可能ではないかと思います。

不登校などの心が辛い子供にしつけは、子どものありのままを否定することになり、ますます子供の心を辛くして、子供の心の問題解決から遠のきます。

念のために動物としてのしつけの仕方=求める行動を習慣化させる方法をまとめておきます。
子供が求める行動をすると褒賞を与える(これが一番良く成されています)
子供が求める行動をしないと罰を与える(これが子どもがトラウマを学習する原因になります)
子供が求められていない行動をするとき罰を与える(これは子どもがトラウマを学習する原因になります)
子どもが求められていない行動をしないとき報償を与える(これは何もしないか、求められている行動をする場合になります)