子どもが気が弱い

息子は気が弱く、息子が以前から持っていたお気に入りのおもちゃがありました。その友達もそのおもちゃを気に入っていたのでしょう。『あのオモチャを頂戴!』と言って半ば強引に持って行きました。息子は抵抗もせず、息子は黙っていました。
このような時の、息子への信頼、信じるとは……
『オモチャや大事な物を、頂戴と言われ断れずに持っていかれても、本人が決めた事(持っていかれるのを許した)だから、それでもいいのだ』とか
『大事な物を、持っていかれても、今回は断りきれなかったけど、この件を通して大事な経験をしたのだ』とか、このように思うようにするとよいのでしょうか?

<解説>

>息子は気が弱く
人間を含めたほ乳類の子どもの行動や反応の仕方は、
1)本能を含めた母親から受け入れた物
2)その時までに身につけた経験からの物
人間の大人では
3)意識からの物
から成り立っています。
息子は気が弱いと言う反応の仕方は本能ではありません。母親から受け入れた反応の仕方で反応を繰り返していて身につけた物です。この息子の場合、気が弱いと言う言葉の意味は、大人の心での自己主張ができない、自分の感情を表現できない、と言う意味でしょう。子どもの心で言うなら、自己主張をする練習ができていない、感情を表現する練習ができていないと言う意味でしょう。また、自分で自己主張にブレーキをかけてしまう、自己主張にブレーキをかけてしまう反応の仕方をする(これはその時までのその子どもの経験からの反応の仕方です)なら、自己否定が強いという意味になります。
子どもが素直に成長していれば、子どもを否定する対応を受けたときには、子ども自身を守るための必ず回避行動の自己主張をします。否定されたという感情表現をします。

>息子が以前から持っていたお気に入りのおもちゃがありました。
>その友達もそのおもちゃを気に入っていたのでしょう。『あのオモチャを頂戴!』と言って半ば強引に持って行きました。息子は抵抗もせず、息子は黙っていました。
その後の息子の姿が記載されていないので、息子の心の中でどのような反応が起きていたのか分かりません。息子が気が弱いと書かれていますが、幾ら気が弱くても息子は大切な物をとられたという、息子の心の否定を受けたのですから、必ず母親に子どもの心の辛さを訴えるなどの回避行動をしたはずです。

>このような時の、息子への信頼、信じるとは……
子どもが母親に心の辛さを訴えなければ、子どもは母親に心の辛さを訴えられなかったのです。つまり、母親は子どもから信頼されていなかったのです。しかし実際は必ず母親に子どもは辛さを訴えていたはずです。子どもが母親に心の辛さを訴えていたなら、母親は息子への共感の言葉とスキンシップです。その後子どもがそのとられた物を欲しいと言ったなら、子どもの希望するとおりにそれを子どもに与える(買い与える、子どもが希望をすれば取り返してあげる)対応が必要です。何も言わなかったら、先回りをした対応を母親はすべきでありません。

>『オモチャや大事な物を、頂戴と言われ断れずに持っていかれても、本人が決めた事(持っていかれるのを許した)だから、それでもいいのだ』とか
その時点では、その様に考えるのが子どもの心に沿っています。つまり、子どもを褒めないし、子どもを叱りもしないという意味、現実をそのまま認めて、その後の息子の様子を見るという意味です。しかし子どもが否定されたと訴えたときには、上記の様な子どもの心を肯定する対応が母親に必要です。

>『大事な物を、持っていかれても、今回は断りきれなかったけど、この件を通して大事な経験をしたのだ』とか、このように思うようにするとよいのでしょうか?
これは大人の心からの考え方です。子どもはこのように感じません。考えません。よってこの思いから息子への対応をすると、息子の心を否定することになります。