息子(小3)が2年生からの女子とのトラブルで、ほぼ毎日のようににらんでくると訴えてきます。学校に相談したりしていますが、なかなか睨んでくるの話が改善されません。最近は改善されるどころか、睨んでくる相手が2人になりました。やり返してくると言っていますが、学校に行っています。
サッカーの仲間が別の学校にいて、その学校だったらハッピーなのにと言っています。転校すれば普通に生活できるのでしょうか?

<解説>

息子の心を守るという意味だけで、このMSGを解説してみます。

>息子(小3)が2年生からの女子とのトラブルで、ほぼ毎日のようににらんでくると訴えてきます。
この母親からの相談は、息子をこの女の子から守ってあげるのにどうしたら良いかという相談です。息子は素直に、この女の子からにらまれるのが辛いと、女の子からのいじめだと、母親に訴えていると考えられます。にらまれるという表現を用いていることは、女の子からの視線が気になるのであり、その視線が息子の心を否定する(その結果悪意がある、いじめと息子は理解する)ように息子は感じているのであり、きっとにらむ以外の具体的なトラブル、いじめはないと考えても良い様に判断されます。

このMSGから、息子はこの女の子の姿から、息子への否定を感じているけれど、その内でも女の子の視線に一番強く息子への否定を感じているのでしょう。つまり、息子は女の子がにらんでくると言う言葉で、女の子から否定されている、いじめられていると、感じています。女の子が息子をにらむ姿は、女の子が他の子供にもしているのでしょうが、息子は自分がにらまれることの辛さを母親に訴えています。きっと他の子ども達はこの女の子からにらまれるのをにらまれていると理解しないか、にらまれていてもそれを辛いよと訴えていないのではないかと考えられます。

それは以下の記述
>学校に相談したりしていますが、なかなか睨んでくるの話が改善されません。
で、その様に推測されます。つまり、学校は、そして同級生の多くはこの女の子のにらむことを問題視しないほどの程度の物ではないかと推測されます。息子がこの女の子からにらまれると言う言葉から、女の子が息子をにらむことは間違いなくあります。しかしそのにらむ程度は、息子をにらむのと、他の子ども達をにらむのと、大きな差が無いのではないかと判断して間違いにならないと思います。それどころか、女の子の息子をにらむ行動を無くそうとする母親の対応が、かえって息子のにらまれること、つまり他の子ども達の視線により敏感になって辛くなっている可能性が考えられます。

>最近は改善されるどころか、睨んでくる相手が2人になりました。
このMSGは息子をにらんでくる子供が増えたという意味ではないと思われます。この息子の視線に関する感じ方が、より敏感になっていると推測される部分です。息子はにらまれる問題、つまり視線の問題をしきりと母親に訴えているようですが、息子は視線の問題を母親に訴えることで、息子の生活の場の一つである学校が辛いよと訴えていると考えた方が良さそうです。心が辛い子供の場合、自分の心の辛さを素直に表現しても、特にそれが学校の場合には、母親に理解されない場合が極めて多いので、母親が理解できるような言葉で表現することが良くあるからです。

>やり返してくると言っていますが、学校に行っています。
これは息子の心を理解していない母親に向かってのリップサービス、よい子を演じた姿でしょう。息子にそれが出来たら、その女の子からにらまれるのは減るか、無くなるか、それとも逆に息子がその女の子をいじめたと担任から責められるかの安濃性が高くなるからです。

この女の子からにらまれると言う息子からの言葉が暗に示していることは、息子は学校が辛くてとても行けない、学校を休ませてと言う意味だと、推測されます。つまり不登校段階1だと推測されます。今安心して不登校にできたら、息子の心にある学校に反応をして子供を辛くするトラウマ=FCRは未だ弱い段階なので、学校を休み登校刺激を無くすることで、このトラウマは消失する、機能をしなくなる可能性が高いと思われます

>サッカーの仲間が別の学校にいて、その学校だったらハッピーなのにと言っています。転校すれば普通に生活できるのでしょうか?
息子は既に、その機能は弱いけれど、学校に反応をして子供を辛くするトラウマ=FCRがあります。転校をすることで、息子のトラウマは消失しません。それどころか転校をすることで新しい環境という辛い条件が重なります。その新しい辛さとトラウマから生じる辛さが相乗作用を生じて、不登校段階2に移行をする可能性が、経験的に高いです。しかし転校をした学校が、トラウマから生じる辛さを打ち消すぐらいに楽しい場所だったら、かえってトラウマの反応は見えなくなり、息子は問題なく学校に行かれるようになります。しかしその様な学校は日本の中にはないようです。

ここでは息子がこの女の子からにらまれる、いじめを受けると訴えたことに対しての解説でしたが、にらまれるに限らず、子供が同級生などからいじめられると訴えた場合に、母親がいじめる相手を無くすることばかりでなく、いじめられる自分の子供を守る対応法がより大切であることを述べてみました。