電話をしてほしい

不登校の息子が、最近元気になってきたので、アルバイトの申し込みをしたいので電話してほしいと、母親は言われたので、代わりに電話しました。
バイト先から、翌日来るように言われましたが、息子はその時間に行かれませんでした。そこで母親が誤りの電話を入れて、面談日を決めましたが、息子はやっと時間に間に合っていけました。バイトを決めて帰って来ました。

<解説>

不登校の息子が、最近元気になってきたので、アルバイトの申し込みをしたいので電話してほしいと、母親は言われたので、代わりに電話しました。
このMSGに書かれていませんが息子は不登校解決段階4だと推測されます。アルバイトをしなくてはならないと感じているのでしょう。しかし母親だけは「アルバイトをするな、家で楽しいことをしていなさい」と言って貰っています。その状態が半年ぐらい続いた後の、息子から母親への要求です。

不登校で心が辛い子供への母親の対応の基本の一つに、子どもからの要求を、即座に、100%だけ、笑顔で答える、という対応法があります。子どもからの要求が学校や勉強に関する物でしたら、それは登校刺激を受けていることになりますから、母親は頑として子どもからの要求を断る必要があります。

息子は不登校段階4と判断されるほど、登校刺激に反応をしませんし、自分発の意思を時折出しています。自分の必要を感じたときには買い物にも出かけています。ですから、息子は何かを感じて、息子発の意思でアルバイトをしたいと行って来たようですが、但し、そのアルバイトをしたいという意思はそれほど大きくないようです。アルバイトの申し込みを母親にして貰ったという事実は、アルバイトに向かう心のエネルギーが十分に大きくないようです。しかし挑戦という意味での、よい子を演じたと考えられます。

>バイト先から、翌日来るように言われましたが、息子はその時間に行かれませんでした。そこで母親が誤りの電話を入れて、面談日を決めましたが、息子はやっと時間に間に合っていけました。
この息子の姿から、アルバイトに向かう心のエネルギーがそれほど大きくないと言うことが考えられます。ですから母親はもっと逃げ道を作ってあげた方が良かったと思います。

母親が誤りの電話を入れたことは、母親が社会生活をする上で必要でした。また息子が不登校解決段階4だということから、この母親の対応で、息子が母親に依存を生じる可能性は無いと推測されます。

>バイトを決めて帰って来ました。
きっと息子は最初はアルバイトに通うと思います。そのアルバイトを続けられるかどうか、それは明日バイト先の対応次第です。アルバイト先で何か問題ができても、息子はそれを自分から解決する能力は不十分だと思います。それ故に母親は息子にアルバイトからの逃げ道を作り続けておく必要があります。