銀行強盗

ある母親が話してくれたことです。

3月にソフトプラスチックの刀を父親に買って貰いました。何日か後に、息子(7歳)はそれを持ってある銀行に何回か出入りしたそうです。銀行はそれを黙認して居たようです。何回か銀行に行ったとき、息子は「銀行強盗ってどうやってやるんですか?」と行員に声をかけたそうです。その後、銀行の別の部屋で2人の行員の方々と2時間くらい話をしたそうです。行員さん達は息子の話を丁寧に聞いてくれたそうです。
息子は自分の身元を明かさなかったので、その後、警察官が呼ばれ、その警察官のスマフォを借りて、息子が電話をかけきました。銀行まで迎えに行って、警察官からいろいろと注意をされて、息子と一緒に帰りました。

現実離れした話しですが、今でもこのようなことをする子どもがいるのですね。今頃の子どもは親にしっかりと管理されていますから、このような行動に出ることは無いでしょう。それでもいたことに驚きです。
この男の子がなぜ父親にソフトプラスチックの刀を買って貰ったのか、分かりません。しかしこの男の子なりに意味があったはずです。その意味からそれを持って銀行に行っています。
それにしても自分から銀行強盗の話を持ち出していることから、何かの理由で銀行強盗をする事に興味を持っていたのだと思います。それもその男の子なりの興味で有り、一時的で有り、大人になって銀行強盗をすると言う意味ではありません。
銀行からも、警察からも、両親からも、この男の子のした事を強くとがめられていません。常識的には、強くとがめて(子どもを叱って)、二度とこのようなことを考えない様に、しない様にするのでしょうが、それは大人についての話しです。この男の子にとって、とても良い経験になったと思います。この男の子なりに社会を知ったでしょうし、同じ事を二度としないでしょう。
私がこの話に興味を強く持った理由は、この男の子の発想力と実行力です。それを否定しないで認めてくれた親や、関係した人々が本当にありがたいです。この男の子はこの能力を、きっと発展してくれると思っています。