子どもの心の方程式 3

意識からの行動ができない。大人では意識からの行動が主であるから、子供が意識から行動を出来ないのが理解できない。

子供の中には言葉からの行動をする場合がありますが、その時は言葉から行動することで母親からの褒賞を受けられるからです(A2の6))。つまり情動行動なのです。

子供の本心は情動の心です。大人の本心は意識の心です。それ故に大人では言葉からその人の本心を知ることが出来ますが、子供では言葉はその子供が持っている知識です。本心は行動に表現されます。子供の行動(情動行動)から、子供の本心を知ることが出来ます。

情動には接近系と回避系しかありません。感情の嬉しい、楽しい、幸せだなどと言葉で表現される感情表現は、情動では接近系という考え方で間違いを生じません。情動の回避系(恐怖刺激、嫌悪刺激とも言います)には、怖い、辛い、嫌だ、腹が立つ、不安、痛いなどの色々な感情表現がありますが、それらも回避系という考え方で間違いを生じません。
絶対的な接近系は母親(代理母もそれに次ぐ)です(A6)。回避行動には特有な反応があります(A6)。

繰り返す情動の接近系には慣れがあります。但し例外は母親です。
繰り返す情動の回避系には相乗効果があります。多くの人は繰り返す回避系でも慣れを生じると考えているようですが、真反対であることに注意をしておく必要があります(A7参照)。
情動の接近系と回避系が同時に存在するときは、お互いに相殺して、残った方の情動を情動表現することになります。(A7参照)

回避系の刺激には特有の反応の仕方があります(A6参照)。
回避系の刺激を受けると、それから逃げようとする
逃げられないときにはよい子を演じる
よい子を演じられないときは、荒れたり問題行動をする
荒れたり問題行動が出来ないとき心の病の症状を出す。

この逆も成立しますから、これらの行動を子供がするときには、子どもの心が辛い状態にある、子供に嫌悪刺激が加わっていると理解できます。大人がよく間違えることは、子供が荒れたり暴力をふるったり、万引きや盗みをしたとき、子供の性格に問題があるとしてその性格を正そうとするのは大きな間違いです。子供に加わっている回避系の刺激を取り除く必要があります。其れは子供が心の病で医療を受けている場合も同じです。