ここでは普段皆さんが使わない言葉を使います。脳科学の領域でも、このような脳科学の使い方をするのは私一人だと思います。その結果、脳科学を踏まえた言葉の使い方、皆さんがご存じない言葉の使い方をしますので、予め幾つかを記載しておきます。
*心とは脳の機能です。意識の心、習慣の心、情動の心と三つに分けられます。
*情動とは大脳の内でも大脳辺縁系(旧大脳)の機能です。
*回避系とは情動の内で、刺激から逃げる反応。恐怖と置き換えられます。ストレス(恐怖)刺激を受けている状態=ストレス(恐怖)状態と表現できます。
*回避行動とは、嫌悪刺激=恐怖刺激から、逃げる、良い子を演じる、暴れる問題行動をする、心の病の症状を出す、のどれかの症状を出すことです。
*感情とは情動を知識から認識したものです。
*心のエネルギーとは情動の接近系の強さです。意欲と置き換えて良いです。物理的なエネルギーとは、現実に体を動かすためのエネルギーです。直接心と関係していません。
*認知とは受けた刺激を脳内で処理して、脳内の反応のための神経ネットワークを起動させる大本です。その結果は習慣の心に残ります。認知した物が意識に上ると認識になり記憶に残ります。
*無条件刺激とは、恐怖の条件刺激を学習する際の恐怖刺激です。
*FCS (fear conditional stimulus)恐怖の条件刺激をここではFCSと表現します。
*FCR(fear conditional reflex)恐怖を生じる条件反射をここではFCRと表現します。
*トラウマとはFCRの一種です。
*登校拒否とは、学校をFCSとして生じるFCRの反応です。学校に行きづらくなります。
*不登校とは長期間登校しないことですが、多くの場合登校拒否から不登校になっています。
*登校刺激とは不登校の子供が学校を意識させるような刺激です。
*心が辛い子供とは現在登校拒否を起こしていて、絶えず登校刺激などのFCSに晒されている子供です。心が辛い子供でも、何かに没頭をしていて、登校刺激を感じない時間があります。その時間帯は心が辛い子供ではなくなるのですが、何かに没頭するのを止めた時には、登校刺激を感じたり、自己否定を起こして、心が辛い子供に戻ります。それ故に、登校刺激などのFCSに晒されていない時間が合っても、心が辛い子供と分類することになります。
心が元気な子供とは、FCSがないかあってもFCRの反応を起こさない子供です。
*いじめにはいじめる子供といじめられる子供と分けて考える必要があります。